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00:00 OP
02:31 ゾーンに入る体調の差
04:08 解決方法はあまり違わない
07:31 行動と慣れ
09:15 人生はレールじゃない
10:27 自立をしていない
12:32 本日の宿題
本日は、苦労をしていない精神科医に何が分かるんですか?というテーマでお話しします。
患者さんのことをどこまで医師がわかるのか、経験をしないで何がわかるんですか、と言われたときに、確かに究極的に言ったらわからないです、究極的に言ったら。
いじめられたこともないし、別に親から虐待を受けてたわけでもないし、むしろ愛情を持って育てられていることが医師の場合は多いし、競争に負けたことはあったとしても勝ってることの方が多いだろうし、そりゃわからないでしょう、と言われたらそりゃそうと言えばそうなんです。
苦労していないわけではないと思うけど、でも患者さんが抱えてきた不幸や不運に比べたらはるかにガチャは成功しているので、全くその通りだなと僕は思います。
部分的にはわかることもあります。
自分の今まで体験してきたことを大きくしたり、小さくしたり、加工することによって、相手の気持ちや相手の今の状況を理解しようとしたり、これまでの患者さんの話、色々な患者さんとお会いしてきているので、そういう他人の感覚を自分の経験のように感じるということも人はできるので、発達障害傾向があまりなければということですけど。
発達障害傾向があると、他人の知識、他人の経験を自分の経験のように感じるのが苦手だったりするんですけど、できるわけです。
そういうことを踏まえて、相手のことがわかるんですけど。
あと、教科書の知識や研究の知識はあるからね。
とは言っても、本質とは同じじゃないよね、と言われたら、それはそうなんです。
それは赤の他人だから違うし、近づこうと思っても近づきにくいところがあるし、結局は当事者同士の方が繋がれる、わかり合えることも多いというのは事実だと思うんです。
だから僕はオンライン自助会、患者会をやってるわけで、それは医者や治療者が到達できないことですから。
とは言っても、僕たちはなんとかやろうとしてるわけで、そこら辺の話をします。
◾️ゾーンに入る体調の差
こういう質問をする患者さんによくあるのが、セルフモニタリング、感覚というもの、感じ方について、疑問や好奇心はあるんだけれども、本質をつかんでないことが多いのかなと思います。
身体というか感情というか、脳内にどういうことが起きているのかということを身体を使って感じる、血の巡りを感じる、呼吸の重みを感じるというか、呼吸をしていく中で肺が膨らんだり小さくなったりしている、そして横隔膜に押されて胃や腸が刺激される感じというのを感じてない人が多いんじゃないかなと思うんです。
偉いお坊さんの枡野俊明さんと喋った時に、ゾーンに入るときの体調の差はありますよね、マインドフルネスを毎日していく、座禅を組んでいく中で、今日はゾーンに入りやすいな、マインドフルネスに入りやすいな、という時もあれば、雑念ばかり浮かんでしまって、なかなか入れない日もありますよ、と言ってたんです。
個人の中でもゾーンに入る体調の差があるわけで、その体感は違うんです。
指導者というのはゾーンに入りやすい環境にいるんです。
◾️解決方法はあまり違わない
精神科の病気とは、問題があって、ストレスが溜まって、困る、症状が出る、うつっぽくなるということですけど、僕らはこの症状を解決しやすいんですよ、うつになったとしても、不安になっても。
それはなぜかというと、抱えてくる問題が簡単だったり複雑でなかったり、そもそもの問題解決能力が高かったりする、お金があったり色々な意味で。
だから溜まったとしても解決しやすいんです。
だからゾーンに入りやすい。
逆に問題が複雑に絡み合っている人はやはり症状が取りにくいと思うんです。
それは認知の歪みの問題、能力差、知識経験の有無、言語、背景、文化背景の違い、環境の問題、お金の問題などがちょっとずつ重なって、なかなか問題がほぐれにくくなっているので、ゾーンに入りにくいというか、問題解決しにくいということはあると思います。
ただ、一個一個分解していけば、やはり多くの人が抱えている問題と似ているので、一個一個分解することによって、医者たちがわかる、他人がわかるということもあるし。
分解したら本質を失うじゃないか、今の自分らしさを失うじゃないか、と言われたら、そういう複雑系の議論をされたらその通り、会話が成り立たなくなってしまうんですけど、でもそういうことがあります。
僕らが治療論を押し付けている時に、それは綺麗事のように聞こえるんです。
なぜなら簡単なことしかやってないじゃないかと思われるから。
問題解決、お前たちはしやすいからだと言う。
ただ解決の仕方は結局同じなんです。
問題が複雑だから皆が使ってる方程式を使えないということはなくて、複雑であっても、問題解決というのは何とか療法ではなく、泥臭く一個一個の問題を解決していくということなので、分解して解決していく、それ以上のことはないんです。
そういう意味では精神科医にもわかるということなんです。
苦労をしてる人がやる解決のアプローチと苦労してない人がやろうとする問題解決のアプローチは違うかというと、一緒なんだよね。
これが精神医学の特殊というか不思議さなんです。
疾患が違うと精神療法のやり方も違うのかと言われたら意外と一緒なんです。
患者さんの個性に合わせて治療法をカスタマイズをもちろんしていくんだけれども、割と似たような治療法を使う。
それは一個一個分解して泥臭くやっていくということなんですけど。
それは、うまく言えないですけど、本質を掴んでもらいたいなという気がします。
◾️行動と慣れ
山を登るときと似ていて、身体の細かい使い方の違いはあるかもしれないけれども、結局、右足、左足を交互に出して登るしかないんです。
だから一緒だと言えるし、あと慣れも必要なんです。
苦しいわけですよ、山登りは。
それはプロであっても一緒だし、初めて山を登る人も一緒なんです。
何度も山を登っていれば、疲れや苦しさは減るんですけど、やはり苦しい。
これに気付けるか、教えてもらえるかというのは結構でかいかなという気がします。
楽すぎず、苦しすぎない、ちょうどいい塩梅のラーニングゾーンに留まり続けるというのが人生でもあるし、治療もそうなんです。
イチローが毎日毎日練習し続け、引退後も野球を続けているこのラーニングゾーン、苦しすぎないトレーニングをし続けるということです。
大谷翔平も同じ。
大記録を作ろうという人だからこそ、特別な練習メニューをしてるということじゃないんだよね。規律的にやり続ける。
ちょっとメニューを少し変える、自分なりの負荷のかけ方をアレンジするなどありますけど、基本的にはここは本質は一緒という感じでしょう。
◾️人生はレールじゃない
あとは、結局レールじゃないんです、人生というのは。
敷かれたレールというか、レールを走るという人生ももちろんあるんだけど、ところどころではレールがないところを走らなければいけないんです。
学校、大企業にいるとレールの上を走ってるような感覚になるんですけど。
決まりきったような感じがする。
昔ながらの伝統的な生活を送っている部族だとレールの上を走るような感じなんですけど、やはり今は変化が多いので、レールを走るだけじゃないんです。
そういうことを言うと、いや私は別に他の人と違って大学を辞めてるし、レールを走ってるつもりはないです、と言うんだけど、違うレールを走ろうとしてるんです。
自分でレールを作ってクリエイトしていくというよりは、どのレールに乗ればいいんだろうということを探ってるみたいな感じなんです。
そういうものとは違うよねという感じです。
所々レールを使ってもいいけど、そういう走り方じゃないんですけど。
このニュアンスって難しいですけどね。
◾️自立をしていない
結局、自立をしてないんです。
精神科医は自立した人に対してアドバイスをする場所なんですよ、究極的に言ったら、途中からわかるんですけど。
自分と一体になってもらって、一体の中で解決していくというものではなくて、途中から目が覚めてくると、自分は自立した人間であり、相手はただのおじさんというか、ただ話を聞いていて、色々な人のこと知ってるというだけの人なんです。
そういう人から薬をもらいつつ、診断をもらいつつ、5分ぐらいしかないけどアドバイスをもらうという感じなんです。
でも、ある程度専門家で、医療費分(500円~1,500円分)くらいで話を聞けて、第三者で、利害関係が伴わない人間から何か一言をもらえるというのは、安いしお得なんじゃないかなと思います。
この域に達すると楽だし使いやすいです。
じゃあ5分ちょっとで何ができるの?と言われそうですけど、別にそうと言われればそうかもしれないけど、でもそれしかないので、5分の中でできるだけの工夫をやってる、と。
僕の場合はワークブックを渡したり、YouTubeを併用したりとかしてるという感じです。
自立して、ああ世の中はこうなんだな、他人だけどよくわかってないやつだけど、こんなにわかってくれてるんだという風に、減点式で見るんじゃなくて、加点式で見ると心強い存在なんじゃないかなと思うんですけど。
減点式で考えると、あれもダメ、これもダメ、それもダメ、という感じでどんどん出てきちゃうなと思います。
◾️本日の宿題
自立した時にどういう風に精神科医を利用したらお得かということを皆さんの目線で書いていただけたらと思います。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)