アメリカのドナルド・トランプ大統領とイギリスのキア・スターマー首相は27日、ワシントンのホワイトハウスで首脳会談を行った。両首脳は記者団を前に、両国の歴史的に密接な関係を強調。スターマー首相はトランプ氏を2度目の国賓訪問に招待するイギリス国王チャールズ3世の手紙を手渡した。会談後の記者会見でトランプ氏は、スターマー氏が交渉にあたって非常に「一生懸命に働いた」とたたえた。
共同記者会見で、トランプ氏は、米英貿易協定が「非常に素早く」締結できる可能性があるとして、「真の貿易協定」が実現すれば、自分が貿易相手国に警告しているような関税をイギリスは回避できる可能性があるとした。
会談前にはスターマー首相は大統領執務室で記者団を前に、チャールズ国王からの手紙をトランプ氏に手渡した。国王はトランプ氏を国賓として招待。スターマー氏は同じ大統領が2度も国賓として招待されるのは「本当に歴史的」で「前例のない」ものだと強調した。
ホワイトハウスで取材したBBCのクリス・メイソン政治編集長はこの場で、ウクライナの安全の保証提供や、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領をトランプ氏が「独裁者」と呼んだことについて質問した。
これに対してトランプ氏は、提案しているウクライナ和平合意をもとにアメリカ人がウクライナ国内で大勢働くようになれば、それがおのずと和平を支える「後ろ盾」になると回答。さらに「独裁者」発言については、「自分がそんなことを言った？ 自分がそんなことを言うなんて信じられない」とだけ答えた。
メイソン政治編集長が報告する。
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