複雑で難解とされる「新古今和歌集」の和歌、その特徴と美学を端的に解説します。キーワードは「後鳥羽院の審美眼」、「源氏と枕草子をへた物語、絵画性」、「リアリズムからリリシズムへ」です。
新古今和歌集 春より
2「ほのぼのと春こそ空にきにけらし天の香久山かすみたなびく」(後鳥羽院)
35「なこの海のかすみのまよりながむればいる日をあらふ沖つ白波」(実定)
74「白雲のたえまになびく青柳の葛城山に春風そふく」(雅経)
133「み吉野の高嶺の桜散りにけりあらしも白き春のあけぼの」(後鳥羽院)
3「山ふかみ春ともしらぬ松のとにたえだえかかる雪の玉水」(式子内親王)
19「春きては花とも見よと片岡の松のうは葉にあは雪ぞふる」(仲実)
66「ときはなる山の岩根にむす苔のそめぬ緑に春雨ぞふる」(良経)
76「うすくこき野辺のみどりの若草にあとまで見ゆる雪のむらきえ」(後鳥羽院宮内卿)
45「梅が香にむかしをとへば春の月こたへぬかけぞ袖にうつれる」(家隆)
47「梅の花あかぬ色香もむかしにておなじかたみの春の夜の月」(俊成女)
112「風かよふ寝覚めの袖の花の香にかほるまくらの春の夜の夢」(俊成女)
23「空はなをかすみもやらす風さえて雪げにくもる春の夜の月」(良経)
40「大空は梅のにほひにかすみつつ曇りもはてぬ春の夜の月」(定家)
56「あさみどり花もひとつにかすみつつおぼろに見ゆる春の夜の月」(孝標女)
63「霜まよふそらにしほれし雁金のかへる翼に春雨ぞふる」(定家)
(歌塾のダイジェスト動画)
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