11月の京都戦で27得点をマークし、苦戦が続くチームに明るい兆しを見せた信州ブレイブウォリアーズ・山本楓己選手。勝久マイケルヘッドコーチもルーキーの活躍に、「チームにエナジーを与える選手」と賛美を送る。
その姿からは想像できないが、「食物依存運動性アナフィラキシーショック」を抱えながらプレーしている。幼いころからアレルギーはあり、外で遊ぶのが難しかった山本選手が、熱中したのがバスケットボール。しかし小5で病気が発症。バスケを諦めなければならない瞬間も。母・愛子さんの支えやコーチ、チームメイトの協力もあり、バスケを続けることは出来たが、中3で生死をさまようことに。母・愛子さんは息子の死を覚悟したという。病気の影響で高校進学では、推薦が10校以上取り消し。大学卒業後はプロ契約に至らず、その後のけがもあり2年間は無所属。去年強豪・琉球の練習生として契約し、日本一も経験。ただ、試合に出れないもどかしさが残った。
9月に信州と晴れてプロ契約。デビュー戦は日本代表・富樫選手が所属する千葉でした。
現在も病気を抱えながらプレーするため、食事は気にするところ。練習の間の補食はプロテイが飲めないため、自宅から持ってきたゼリーやチキン。あまりの頻度にチキンボーイといじられる一面も。
趣味は読書で執筆活動も始めた山本選手。同じ病気やエリートとは言えない経歴の選手に夢や希望を与えられる選手になる目標に向かい、努力を続けている。
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