『存在と無』を中心に、サルトルの哲学を徹底解説します。
「実存は本質に先立つ」というテーゼの根拠は何か?その真意は何か?
サルトルの論証過程を丁寧に追いながら、噛み砕いて解説していきます。
扱う文献は、『存在と無』『実存主義とは何か』『自我の超越』です。
「実存は本質に先立つ」とは、
"どんな"本質も人間が選択するものだ、ということを意味します。
生き方や目標だけでなく、外見やDNAなども、自分が選択するのです。
その根拠は、『存在と無』で打ち出された「意識は無である」というテーゼです。
サルトル哲学の核心にあるのは、「意識は無である」というテーゼです。
このテーゼは、「志向性」と「定立」という現象学の概念を土台にした意識の分析から導かれます。
今回のキーワードは、
「実存と本質」「即自と対自」「志向性と定立」「無化」「事実性」「脱自」です。
00:00 冒頭
00:21 1. 実存が本質に先立つ
04:15 2. 即自と対自
07:18 3. 志向性と定立
09:26 4. 無化
11:07 5. ゲシュタルト心理学と無化
13:49 6. 事実性
17:39 7. 自我の否定
19:58 8. 志向性から実存へ
25:58 まとめ
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▼他のサルトル解説動画▼
【ゆっくり解説】サルトル『存在と無』①人間とは何か
https://youtu.be/vVe-DY9HW4o
【ゆっくり解説】サルトル『存在と無』②地獄とは他人のことである
https://youtu.be/cOMtxMJb5WQ
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▼おすすめ図書・参考文献▼
『存在と無』
https://www.amazon.co.jp/dp/448009105X
もちろんコレを読むのが一番。でも哲学入門者には絶対おすすめしません。本の冒頭からカント、フッサール、ハイデガー等の知識を前提としてくる鬼畜仕様です。
『サルトル』
https://www.keisoshobo.co.jp/book/?book_no=26969
上の要約版。訳者自身が超コンパクトにカットしてくれてるけど、これも読破するのは相当キツイ。とりあえず手元においておいて、気になるキーワードのページをパラパラめくるのがいいかも。最初にそこそこ長い解説が付いてます。いきなり↑に手を出すよりも、こっちがオススメ。
『実存主義 (岩波新書)』
https://www.amazon.co.jp/dp/B081F2YXZY
一番有名な「実存」の解説書。大学の講義でもこれをおすすめされました。『存在と無』の翻訳者が書いてます。サルトル以外にもキルケゴール、ハイデガー、ヤスパースなどてんこ盛りです。かなり大昔に出た本なので、最新の研究とか気にする人にはどうかな?でももはや古典と言えるポジなので、とりあえず読んどけ的なやつですね。
『100分de名著 サルトル“実存主義とは何か”』
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201700167500000/
本というよりNHKの番組。『存在と無』だけでなく、サルトルの思想を全般的に解説してくれます。ググれば番組の解説サイトがあって、内容の要約が読めたはずです。動画自体もいろいろ探せば見つかるかも?闇落ちしたぼく的には「毒抜きされたサルトル」って感じで、うーんな部分はありますが、入門者には一番オススメできます。
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