初出 『サン写真新聞』1948年(昭和23年)4月
講談社文庫『繁あね~美しい女たちの物語』より朗読させていただきました。
真沙にとって、新婚生活は恐怖と苦痛でしかなかった。夫・昌蔵の熱い愛情が、真沙には嫌悪感しか感じなかったのだ。真沙は夫との生活に憔悴するばかりであった。
昌蔵は、真沙の愛を得るためにも出世しなければと焦る。それが失態を犯す結果となり、書置きを残して藩外へ逃亡してしまう。
その後、年月を重ねて老女になった真沙は、若い頃の自分を振り返るのだった・・・。
【もくじ】
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★以前アップした際にいただいたコメント★
●ぺ・・・・様より
イスケの最期が哀しい、ショウゾウはほんとうにマサを愛していたのですね。その愛をマサが理解出来たのが別れの時とは…
それでも人の持つ感受性は変えられないものです。合わないのはどうしようもない…柘榴の例え、私もゾッとして気味悪く感じてしまいました。「まぁ嬉しい💓」と笑える女性なら二人の運命もまた変わったものになっていたのかもしれませんね。
●あべの返信
私もダメです。柘榴のたとえに喜べる感性を持ち合わせていません。あの部分の夫の台詞も、ゾワゾワするのをなるべく意識せぬよう努めて読みました😅💦
●S・・・・・・・様より
局を長年務め世間から客観的にものを観ることで人の思いがわかる❗️柘榴良いですね。
●あべの返信
やはり長い時間経ってみて気付く若き日の自分の未熟さ…私も、思い当たることたくさんあります😅💦
●m・・・・・・様より
珠玉の作品とはこう言う作品をいうのですね。朗読堪能いたしました。
●あべの返信
お楽しみいただけたなら幸せです💕
どうぞまたいらしてくださいませ。
●こ・様より
若さゆえの思い込み、幼さ今思えば後悔が!この年になってわかります、そう言う思いにさせてくれる作品です。朗読です。いつも引き込まれます。有難うございました。感謝です。
●あべの返信
この年になってわかることだなあ、ってありますよね。家族や配偶者との関係においては特に、未熟さゆえのボタンの掛け違えが…。修復できることは相手があるうちにしなければならないなと思わせてくれる作品でした。
こちらこそ、ご視聴に感謝です😊
●こ・様の返信
ほんとうですよね。嫁や家族にしてやれる時にやろう!!
●た・・・・様より
いつも楽しみに聞いてます。
朗読も聴きやすく最後には本当に感動しています。これからも毎晩ききたいと思います。
●あべの返信
私の朗読で文学の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします😊
●2・・・・・・様より
70歳を超えて小説を読むことが辛くなったこの時期に、山本周五郎の作品を、あべよしみさんの朗読によって、あたかもその作品の中に居てその様子を、自分が見ているかのような臨場感は素晴らしく、胸が熱くなり感動し、あべよしみさんの朗読を聞かせていただけることに感謝しております。
●あべの返信
そのようなお言葉いただき大変光栄です。
聴いてくださる皆様のおかげで続けることができ、私の方こそ感謝しております。
もしよろしかったら、山本周五郎作品以外のものもお聴きいただけたら幸せです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
●竹・・・様より
柘榴。夏祭りの時だけ狭い道を通る神輿の屋根に引っかかって落ちた柘榴を奪いあって拾いました。その家の人もこの時期だけはしょうがないとあきらめていたのでしょうね。熟れて開いた柘榴の実はほんとうに綺麗でした。でも食べるととても酸っぱかった記憶があります。人生の最後を穏やかに過ごせるのは最高のしあわせです。イスケは否定というかたちで肯定したと僕は思います。イスケにあやかりたいですね。
●あべの返信
柘榴の実は宝石のように綺麗ですよね。私は大人になるまで実物を見たことがなくて、初めて見た時感動したものです。
武者小路実篤の研究者だった恩師が、先日90過ぎて亡くなりました。最晩年は武者小路直筆の額の下で幼子のようによく眠り、そのままご自宅で旅立たれたと聞き、最高の幸せだったろうと羨ましく思いました。
山本 周五郎
(やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 - 1967年2月14日)は、日本の小説家。
本名:清水 三十六(しみず さとむ)。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。
ボイストレーナー・朗読家の あべよしみです。
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