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センバツ甲子園 21世紀枠選出なるか!? 小松工業 「工業高校」として地域を支える取り組み

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阪神甲子園球場で開かれる春のセンバツ・選抜高校野球大会に、小松工業が北信越地区の21世紀枠候補として推薦されています。 北信越大会ベスト4と、野球の実績も十分ですが、推薦されたもう1つの大きな理由が地域貢献です。 地域を支える取り組みを取材しました。 北信越地区21世紀枠推薦校・小松工業。 去年秋の県大会ではシード2校を破って準優勝、北信越大会でもベスト4に進出しました。 ミスを恐れない、思い切りのいいプレーで躍進し、センバツ大会出場の吉報を待っています。 1月8日。冬休みも明けたばかりの小松工業高校です。 放課後、作業服を着た2人の生徒 なにやら、手慣れた手つきで作業を始めました。 2人は野球部員でした。 扱っているのは、グラウンド整備用具です。 近隣の中学校から持ち込まれたものだそうですが… 実は小松工業では、実習で培った技術を活用しようと、去年の春から、「こま工ファクトリー」と銘打ち、地域内に呼びかけて、こうしたボランティア活動をしています。 これまで、商工会議所に行って長机を直したり、小学校の設備を修繕したりと、地域の人たちの困りごとの解決に、一役買ってきました。 物づくりの街・小松市を支える人材を育てる小松工業。 毎年およそ8割の卒業生が地元企業に就職しています。 高校生のうちからこうした地域貢献に取り組んでいます。 さらに、今年9月に起きた能登豪雨では、1・2年生の野球部員32人が現地に行き、復旧支援活動をしました。 小松市では2022年8月に大雨で梯川が氾濫し、水害にあっています。 その時にボランティア活動をした先輩の話が受け継がれていたことや、日頃から「こま工ファクトリー」で地域貢献にやりがいを感じていたことが、きっかけになりました。 現地に駆けつけて、被害にあった建物の重い家財道具や土嚢を運び出すなど、若い力を災害復旧に生かしました。 22年当時の野球部長で「こま工ファクトリー」発案者 下出純央教頭 「普段、物づくりの基礎的な勉強をしている生徒たちが、少しでも活躍できる場面を設けたい。そのことで地域に貢献して喜んでもらえるということは生徒たちにとってもやりがいになるかなと」 「社会に出ても必要なことかなと、誰かのために困っている人がいたら、自然と助けてあげたいなと協力したいなと、そういう心が育っていく」 チームは、センバツ出場も視野に入れつつ、基本的な反復トレーニングに取り組んでいました。 中野稔監督 「メニューとかは、だいたい例年と同じような体作りと基本をメインとした練習をしていますが、選手たちはすごく意識高く取り組んでいるなと伝わります」 冬場の北陸は雪や雨が多く、なかなかグラウンドは使えません。 この日も雪が降って室内でのトレーニング。 それでもこの冬は、目標に向かってモチベーション高く練習ができているようです。 県大会・北信越大会合わせて8試合で22個の犠打を決めた小松工業。 ランナーを1つ進めるための手段…だけではない戦略があり監督とグラウンドの選手の思いが、しっかりかみ合ったと振り返ります 中野監督 「バントも失敗、失敗で決まるのと、一発でぽんと決めてヨッシャーって次に入っていくのと、流れというのは雰囲気も含めて違うので、そういうところもすごく大事だったなと思います」 チャンスと流れを作り、それをものにするためのポイントゲッターが、3番を打つキャプテンの東大輝(ひがし・だいき)選手です。 県大会・北信越大会8試合通算で、33打数18安打 打率.545 15打点と、大活躍でした。 しかし、これは自分だけの力ではなく「周りが打たせてくれた」といいます。 東大輝選手 「大会期間に入ってから毎日試合前とか関係なくたくさん数投げてもらって」 「控えの選手たちが、ピッチャーのスピードが上がれば練習でも速いボールを投げてくれますし、練習での工夫を、他の選手たちが考えてやってくれるので、そのおかげで打てました」 甘いボールを1球で仕留める。より進化した姿で甲子園に挑むべく冬場は1球にこだわり、集中力を高めています。 もし今回選ばれれば、学校初、そして南加賀地区からも初のセンバツ出場。地域の期待を、ひしひしと感じているといいます。 工業高校として地域を支える取り組み 全員で戦う意識 甲子園への思い 小松工業は、様々な思いを胸に、運命の日を待ちます。 選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会は、来週金曜日今月24日に行われます。石川県からは、一般枠で北信越大会準優勝の航空石川の選出が有力視されていますが、21世紀枠で小松工業も選ばれるか、注目です。

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