新春の恒例行事である大阪市消防出初（でぞめ）式が5日、同市住之江区のアジア太平洋トレードセンター（ATC）で開かれた。昨年は能登半島地震の被災地へ職員を派遣した影響で中止となり、74回目となる今年は2年ぶりの開催となった。
式の冒頭では消防車両や消防艇、隊員らが行進を実施。
その後、登壇した横山英幸市長が式辞の中で能登半島地震や豪雨など昨年の災害に触れ、「家族の元に行方不明者を何としても帰すため懸命に活動したと聞いた。背中に刻まれた『大阪』の文字を大変誇らしく思う」と、被災地へ派遣された職員を激励。「今年一年が災害なく安全安心に過ごせることを祈る」と述べた。
火災対応や、車両に下敷きになった人や閉じ込められた人たちを救助する災害救助訓練を披露した
式のフィナーレでは、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が見守る中、消防艇「まいしま」などが大阪湾に向け色水の一斉放水を行い、色とりどりのアーチが新春の空を彩った。