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【作品名】
親友夫婦と夫婦交換温泉旅行へ秘密のゲームが始まり...【夫婦交換】
【ストーリー】
僕はりょう、四十二歳。妻のゆきなは三十八歳で、子どもは中学生になったばかりの息子がひとりだ。子どもが成長し、親の手を離れはじめると
夫婦の時間も少しずつ増えていく。
もっとも、何か特別なことをしているかといえば、そうでもなく、穏やかな日常を送っているだけ。しかし夫婦仲が悪いわけではないにしても、どうしても倦怠感のようなものは否定できなかった。
夜の時間もずっとご無沙汰が続いていて、家族愛はあるのに男女としての感覚は遠ざかっている。それが自然の流れなのかもしれないが、僕は密かに物足りなさを抱えていた。
そんな折、会社の同僚・ゆうじ四十五歳から声がかかった。「うちの保養所の宿泊券が当たったんだけど、夫婦で行っても広すぎるし、よかったら一緒にどう？」という誘いだ。
彼は仕事仲間としてつきあいが長く、何度も飲みに行く仲だが、夫婦ぐるみの交流はあまりなかった。ところが、その宿泊券は社の抽選で手に入れたもので、期限内に使いきらないともったいないらしい。
僕は「いいね、ゆきなにも聞いてみるよ」と答え、早速家で相談してみた。
ゆきなは特に旅行嫌いではないし、子どもはちょうどサッカーのクラブチームで合宿に行く予定が重なっていたから、「どうせ家を留守にするなら旅行に行こう」とすぐ承諾してくれた。
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