冬から春にかけて流行する「感染性胃腸炎」。近畿各地で患者が増加しています。
大阪市では週を追うごとに患者が増えています。先月31日、大阪・福島区にある「ホテル阪神大阪」のケータリングサービスを受けて食事した11人が下痢や嘔吐などの症状を訴えました。市によると、調理スタッフからノロウイルスが検出されたということです。
兵庫県宝塚市では17日、市立小学校の1クラスで28人中12人が欠席したため、学級閉鎖にしたと発表がありました。欠席した12人のうち6人に感染性胃腸炎の疑いがあるということです。
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスが引き起こす感染症で「お腹のかぜ」とも呼ばれます。原因となるウイルスで代表的なものはノロウイルスやロタウイルスです。
ノロウイルスは感染から発症まで2日ほどの潜伏期間を経た後に、おう吐や下痢、発熱などの症状が現れ、3日ほどで軽快します。
ノロウイルスは感染力が強く、体内に10~100個程度のウイルスが入っただけで感染してしまうこともあるといい、アルコールによる消毒は効果がないことがわかっています。
乾燥しやすい冬場に増える感染性胃腸炎は、どのように対策すればよいのでしょうか。感染症に詳しい葛西医院の小林正宜院長に聞きました。