朗読:山本周五郎「夜毎十二時」
『寝ぼけ署長』とあだ名される警察署長の元に、居丈高な文面での呼び出しが届きました。差し出し主は旧家の資産家で、体の効かぬ病状と、厭人的な性格で知られる人物でした。彼は、自分を殺そうとしている人間がいると、署長に打ち明けるのでした。
※本作の登場人物
五道三省:「寝ぼけ署長」と渾名される某市警察署長
私:署長の秘書役を務める職員
成瀬正彦:旧藩主の血を引く資産家
成瀬佐知子:正彦の若き妻
和泉勇作:正彦の子飼いの秘書
木内又平:成瀬家の老僕
松川郁造:弁護士資格を持つ正彦の甥
◎用語の補足
公証人:契約書や遺言書などの成立に関わる公務員、嬋娟(せんけん):美しくあでやかなこと、狷介孤高:心が狭く頑固で人と相容れないこと、臭素剤シロップ:鎮痛剤や鎮静剤として用いられる薬剤、心悸亢進:鼓動が激しくなる症状
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