大阪府箕面市に、これまでの常識を覆す「障がい者用の車いす」を作る女性がいる。作業療法士の野村寿子。
彼女の車いすとは、座る人の姿勢を整えるコンセプトで作られた椅子。それまで全く歩くことが出来なかった子どもが、そのイスを数週間使っただけで歩行器を使って歩けるまで改善したという。彼女の車いすはこう呼ばれている。「魔法のイス」
そんな野村に、今年7月ある依頼が届いた。脳性麻痺のために体の動きを止められない高校生からの依頼だった。
見事依頼されたイスを製作した野村だったが、少年の「ある夢」に心動かされ、次なるステージに挑むことを決意する。
それは、空を飛ぶこと。実現不可能とも思える、野村の新たな挑戦が始まる。