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八坂神社 初能奉納 観世流 「翁」 2023.1.3

侍達の夜明け 7,850 2 years ago
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令和5年1月3日、八坂神社にて初能が奉納されました。今年は観世流の能楽師たちが演目「翁」を披露しました。 「翁」は正月らしいめでたい演目であり2人の翁と1人の少年の喜びが演じられています。 「翁」は老人の神、翁が現れ、天下泰平てんがたいへい、国土安穏こくどあんのんを祈る儀式的な演目です。常の能の演目のように物語が演じられるのではなく、千歳せんざい・翁・三番三さんばそう(三番叟)の歌と舞によって祝福の祈祷きとうがおこなわれます。  様々な点で常の演目とは異なる独特な様式を持っており、「能にして能にあらず」などとも形容されます。  「翁」には、能が完成する以前の古い猿楽の芸の形式が残っており、神聖視されています。  「翁」の上演では、鏡ノ間(橋掛りに接続した幕の中)に祭壇を設け、「翁」で使用する面おもてを収めた面箱めんばこを祀まつります。上演直前にも出演者全員が神酒をいただいたり、清めの塩をかけるなどの神事があります。幕が上がると出演者全員が橋掛りから列になって登場し、翁の役が正面に向かって深々と礼をします。初めに翁の役が呪文のような文句を謡い、続いて千歳せんざいが颯爽さっそうと舞い謡います。千歳の舞の間に舞台上で翁面をつけた翁が立ち上がり、荘重な舞を舞います。その後、三番三さんばそう(狂言方の和泉流は「三番叟」(和泉流では和泉元彌・野村萬斎が著名)であり、大蔵流では「三番三」。茂山家は大蔵流)が登場し、掛け声を発しながら「揉もみノ段」という舞を舞い、鈴を振りながら「鈴すずノ段」を舞い収めます。

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