「扇風機」
まくらでも世相の流行や出来事に触れていた。この話でも当時のニュースを取り入れ笑いに転じている。重大ニュースでも柳昇の口舌にかかると軽い笑いになってしまうのだ。この噺は落語作家の栗山すすむの作でエアコンに時代が移った平成まで口演記録がある。柳昇は落語家になる前に工場でメーターの製作をしていたことがあり、その経験からか扇風機と電気こたつの電源に関するギャグがリアルに伝わってくる
五代目 春風亭 柳昇
戦後に講釈師を志したが戦友に6代目春風亭柳橋の息子がおり、その縁で柳橋に入門した
戦争で手を怪我したため手の表現が多い古典落語では成功はおぼつかないと考え、新作落語一本に絞って活動した。年齢を重ねるごとに老人然とした風貌になり、しなびた声・口調に変わっていったが、これがとぼけた味となり、新作派の大御所として地位を確固たるものとしていく。80歳を過ぎても高座やテレビへの出演を積極的に続け生涯現役の噺家であった
トークなしで純粋に落語だけを楽しみたい方はこちらでどうぞ
落語の蔵:https://www.youtube.com/@Repli455/videos
Music:BGMer http://bgmer.net
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