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発達障害の人のカウンセリング、心の理解、家族対応、良い治療者とは? #カサンドラ #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介

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<本の紹介> 精神科医の本音 (SB新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4815616221/ 精神科医がやっている聞き方・話し方 https://www.amazon.co.jp/dp/4866801921/ 00:00 OP 02:47 心の多次元構造の理解 07:50 神経症:支持と自立のバランス 08:34 自閉:こまめなケア 10:27 家族病理、性的トラウマ、自傷 本日は「発達障害がある人のカウンセリング」というテーマでお話しします。 発達障害がある人をどうやって理解していけば良いのか、どのように相手の心を理解してカウンセリング的なアプローチをしたら良いのか、精神療法的にアプローチをしたら良いのか、ということについて解説します。 発達障害について、この動画を見ている人はよくご存知だと思いますが、改めて説明すると、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)の3つの病気のことを「発達障害」といいます。 ASDとADHDは合併することが多いので、僕は発達障害とひとつの言葉でまとめることが多いです。 どうやって彼らの心に近付いていけば良いのか、彼らをどのように理解してあげれば良いのか、ということをお話しします。 僕は発達障害の専門ではないですが、発達障害の人の治療をしっかりやっており、評判良いんですよ。評判良いんです。 発達障害の人の気持ちがすごく良くわかっている、と言われます。 「益田先生、なんでわかるんですか? やっぱり益田先生もアスペだからですか?」と色々な患者さんや患者さんの家族からも言われます。 確かに僕にも自閉的な部分があり、ちょっと暗いし陰キャのところがあって間違っていなくもないのですが、そうでなくやはり知識で補っているところがすごくあります。 その知識を皆さんと共有したいと思います。 ご家族の中に発達障害がいる方、カサンドラで悩んでいる方、旦那さんが発達障害もしくは奥様が発達障害、お子様が発達障害で、どうやって理解してあげたらいいんだろう、どのように話しかけたら心を癒してあげられるんだろう、と考えている方には、ちょっと良い知識かなと思います。 ■心の多次元構造の理解 これは僕が書いている図で、W.ビオンらの考え方をアレンジして使っています。 基本的には心というのは、皆さん同じように健康的な部分と神経症的な部分、悩みがあってグジグジしている部分、自閉的な部分、発達障害のような部分、何か変わっている部分というのがあります。 それは発達障害がスペクトラム障害だという通り、僕らにも自閉的な部分があるし、それが大きいのか小さいのかの差なんです。 僕らは僕らで変わったところがあるし、相手の気持ちを読めないというのがあったりします。 自分なりのこだわりというのがあったりします。 それが大きいか小さいかの差だったりもします。 その大きいか小さいかの差が決定的な差でもあるのですが、そういうものだと思ってください。 この心の多次元性ということが理解できているか、というところがポイントです。 良いカウンセラーかそうでないのか、良い治療者なのか、実力がない治療者なのかの見極めのポイントは、こういう心の多次元構造を理解できているかどうかです。 これを直感的にセンスとして理解できているのか、そして知識を補うことによってこれが理解できているのか、によって結構違います。 今この人と会話をしている中で、この人が働かせている心の機能は健康的な部分なのか、共感し合える部分なのか、それとも神経症的で弱っているところ、語りかけてもなかなか通じ合えないような部分なのか。 もしくは自閉的な部分、質が違って病的な水準まで落ちている、いわゆる統合失調症の病的な部分みたいな感じで、何か会話をしていても通じ合わない、語り合うことで却って問題が悪化するものなのか。 こういう見極めが重要で、今、患者さんの心の中、相手の心の中でどういう部分が優勢を占めているのかを見極める力がとても大切です。 言葉で言うと難しそうなんですが、何となくわかりますよね? 奥さんと喋っていても思いますよ。普通に会話をしていると思ったら急にムッとして、何喋っても言い訳にしか聞こえない時とか、その時は神経症的な部分に入っちゃったかなとか、自閉的なところまで落ちこんじゃったかな、とか、何かあります。 夫婦で喋っていても「あれ? なんか全然通じ合えないな」みたいなところもあったりとか、神経症的なところを刺激してしまったりとかあると思います。 この見極めは結構難しく、図ではわかりやすく三層構造で示していますが、実際の心というのは、どこに自閉的な部分があり、どこが神経症的な部分かはわかりません。 マーブルアイスみたいな感じになっています。 すごく入り組んでいて、こう喋っていたと思ったら突然神経質なところに触れたりすることもありますし、通じ合えない部分に入り込むこともあります。 普通の会話であれば表情を見ながらちょっと調整したりできますが、YouTubeは一方通行だからそこができなかったりもします。 発達障害の人はこの見極めが結構難しいです。 いわゆる、ゴルフ場でいうバンカーの部分が多すぎて、どこを歩いていても、ちょっと歩くとその自閉的な部分にぶつかることも結構あるかなと思います。 治療者側の逆転移の問題も結構あるかなと思います。 つまり、わかってあげたいという思いです。家族もそうです。 相手の気持ちをわかってあげたい、相手はこう思っているんじゃないか、相手はこういう風に感じているから、こっちはこう動くべきなんじゃないかという風に、ついつい自閉症的な部分とかあまり考えられていないところを、こちらの想像力で補ってしまうことがあります。 実際は本人は何も考えていなくて、ただ何も感じていなかったり、ただ何も気が付いていなかったりするのに、怒っているのかな、傷付いているのかなと勝手な空想を埋めることで発達障害らしさを見失ったり、神経症的な問題として扱ってしまうことが結構あったりします。 何か難しいですね。 難しいのはちょっと分かりにくいかも知れませんが、最後まで聞いてください。 わからない人は何回か見てもらうとわかると思います。 ■神経症:支持と自立のバランス 健康な部分を増やしていって、神経症的な部分を減らし、そして自閉的な部分も減らすのがカウンセリングというか治療的なアプローチになります。 神経症的なところについては、共感して支持してあげる、優しく支えてあげる部分と、一方で、自立を促す部分のバランスがとても重要です。 保護するだけだと、本人の自立や自分で治っていこうという力を失ってしまうので、ある程度は頑張りなさいと言って突っぱねる部分も必要。厳しく接しなければいけない部分も必要です。 ここの母性と父性のこのバランスが重要だったりします。 いわゆる普通のカウンセリングでやることと一緒です。 ■自閉:こまめなケア 逆に自閉的な部分については、そういうアプローチというのはむしろ悪化させるので、こまめなケアをしてあげる必要があります。 合理的な配慮と呼ばれるようなものです。 本人がわかってなかったりするので、きちんとコーチングをしてあげる、マネジメントをしてあげることがとても重要です。 ここの部分の見極めがすごく苦手で、ついつい話を聞いていたりとか、ついついマネジメントを怠ったりとか、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を怠って普通のカウンセリングみたいにすると、発達障害の人は良くなっていきません。 合理的な配慮をしなければいけない。 本人の不得意なところはしっかりSSTなり発達障害的なアプローチ、福祉的なアプローチをすべきところと、一方では、いわゆる通常のカウンセリング的なところを見極めながら、うまくハイブリッドしてカウンセリングしていくことが重要です。 ここの部分が結構カウンセラーは苦手だったりします。 カウンセラーは、患者さんの立場に立って一緒に考えていくとか、心のことを扱っていく、支持的に聴いていく、傾聴していくことが重要だと教科書的には教わっているので、マネジメントしていくとか、ソーシャルスキルトレーニングをしなければいけないという発想になかなか至りにくかったりします。 概要欄続きはこちら(字数制限のため) https://wasedamental.com/youtubemovie/6587/#c01 ------------- 自分が傷ついているか、わからない人 https://youtu.be/zFG7IsfPSEs ------------- 【メンバーシップ】 このチャンネルのメンバーになって特典にアクセスしてください: https://www.youtube.com/channel/UC7C5oRm6cGgbjJdPPEVeNMA/join オンライン自助会のHP https://crimson-panda-f74.notion.site/1ab9b16c165a47c487faa553bd3c133c スマホアプリからだとメンバーになることができません。 PCもしくはブラウザから申し込んでください、すいません… https://youtube.com/shorts/xfJ9ks-ftfg?feature=share 【精神科医がこころの病気を解説するChとは?】 一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。    早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介 【自己紹介】 益田裕介 防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。 趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。 2020年6月5日より断酒継続中。 【参考】 厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/ カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/detail/3509 倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb130991f3fa4 【コメントについて】 ・コメントは承認制です。誰かのコメントに返信されているものは誤解される可能性もあり、基本的に承認されません ・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ハートマークもつけてません。 ・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません ・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。 【取材対応。テレビや雑誌、Webメディアの人へ】 気軽にご相談して下さい。 [email protected] 方針についてはこちら https://youtu.be/esgbyuhTvRo 【動画制作の裏側はこちらから】 https://www.youtube.com/channel/UC9WXfmJQZVItKASe68--PJg 【切り抜き動画】https://www.youtube.com/channel/UCknohhOMaGmZICkGwS-Gi8w

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