「豊田自動織機」
【工場fan】
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豊田佐吉の発明「G型自動織機」が世界をあっと驚かせてから1世紀。
自動織機は恐るべき進化を遂げていた。
愛知県刈谷市にある「豊田自動織機」で、最新の自動織機を動かしてもらうと、
みるみるうちに布ができていく。目にも止まらぬ速さである。そもそも、布はどうやって織るのか?
昔の人力の織機で仕組みを見てみる。
まず「たて糸」が上下に開く。
まるで大きく口を開けたようなその空間に「よこ糸」を通す。
よこ糸は、舟のような形をした“シャトル”という道具を使って飛ばす。
よこ糸を通したら手前にトントンと引き込み、たて糸とよこ糸を隙間なくくっつけていく。
これを繰り返すことで糸が組み合わさり布になる。
最新の自動織機はこのよこ糸を飛ばすスピードがもの凄い。
なんと時速330キロ。スーパースローカメラで見てみると、
細い糸がよれることなく一直線に飛んでいた。
ここでクエスチョン。糸は何の力で飛び出すのか?
答えは空気の力。
このマシンは「エアジェット織機」という自動織機で、
豊田自動織機が世界トップシェアを誇る。
Yシャツ1枚分を織るのに、かつてのG型自動織機は3時間近くかかっていたが、
今やたったの4分半。
あなたが来ているTシャツももしかしたら
愛知生まれの自動織機で織られたものかも。