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南海トラフ地震・広島は…私たちの備えや行動で変えられる未来がある

広島ニュース TSS 78,352 11 months ago
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南海トラフについてです。 【加藤キャスター】 「甚大な被害が懸念されている南海トラフ地震。広島県にとっても他人事ではありません」 <内閣府HPより> 発生が警戒されている南海トラフ巨大地震…。 駿河湾から日向灘へとのびる南海トラフに沿って起きる地震で東日本大震災を上回る甚大な被害をもたらすとされています。 【広島大学・後藤 秀昭 准教授】 「揺れている長さが非常に長いのが特徴かと思う」 さらにこの地震で特筆されるのが津波被害の甚大さです。 広島市内では…。 【加藤キャスター】 「国道2号線沿い出汐町の交差点です。歩道橋には海抜0.8mの表記があります。このあたりで浸水が想定される高さがこちら2.4m~2.5mとなっています。この高さまで水がくると車は完全に浸かってしまいますね」 30センチ程度の津波でも人は流され2m以上になると木造の家を全壊させる津波の威力 …。 「広島市内中心部、中区紙屋町です。この辺りで想定されている浸水深は約40センチ前後ということで、このように足首の少し上までは広島市中心部でも浸かってしまいます」 「広島駅北口です。この辺りで想定されている浸水深は70センチ前後となっています。立ち上がってみるとだいたい膝より上くらいでしょうか」 【後藤 准教授】 「広島市内や福山、三原、沖積低地のところの平野部は人間が切り拓いた地面がすごく多い。だから地面がすごく低い。土手の部分を水があふれ出てきて、中に川のように入ってくるイメージかと思う。堤の向こう側の川や海の様子が通常生活している状態では見えない。突然やってくる感じになる」 およそ3mの浸水深が想定されている広島市中区舟入南のこちらの公園…。 すぐそばには…。 【加藤キャスター】 「公園から歩いて3分程度のところに川が流れています。堤防からみると高低差があるのがわかります。この川から水があふれ出ることを考えると当然、下へ下へと流れ下っていくことが容易に想像できますね」 国の被害想定では、津波による死者が最大で22万4千人。 しかし、効果的に避難行動が行われれば、想定に比べて約8割、被害が軽減すると推計されています。つまり、私たちの備えや行動で変えられる未来があるんです。 <スタジオ> 【加藤キャスター】 『私たちの備えや行動で変えられる未来がある』 そのための一つの武器となるのが 「南海トラフ地震臨時情報」です。 実はこの「南海トラフ地震臨時情報」は運用開始から4年が経過しているものの、まだ発表されたことがないんです。 発表されずに済むのが一番ではありますが、もしもに備えて、今から確認しておきましょう。 「南海トラフ地震臨時情報」は「地震が発生する可能性が平常時と比べて相対的に高くなっていることを伝える」情報です。 ”地震の発生を予測する情報”ではないことに注意が必要です。 臨時情報は4種類あります。 〇調査中 〇巨大地震警戒 〇巨大地震注意 〇調査終了 では、どのような状況や流れでこの情報が出されるのか、こちらです。 〇南海トラフの想定震源域付近で基準に達する地震など測定         ↓ 約30分 〇南海トラフ地震臨時情報(調査中)         ↓ 〇専門家による評価検討会   ↓        ↓       ↓ 最短2時間 〇巨大地震警戒、〇巨大地震注意、〇調査終了 臨時情報が出された際、皆さんにとって頂きたい行動がこちらです。 【巨大地震警戒】が発表された場合は、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をする必要があります。地震発生後の避難では間に合わない可能性のある住民は1週間の事前避難を行う必要があります。 【巨大地震注意】が発表された場合は、事前の避難は伴いませんが、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。 【調査終了】が発表された場合は、地震の発生に注意しながら通常の生活を行いましょう。ただし、大規模地震発生の可能性がなくなったわけではないことに留意しておきましょう。 原則として対象期間は一週間。ただし、一週間経過しても可能性がなくなるわけではありません。 【西山キャスター】 「警戒、備えと日常生活のバランスが大切なんですね」 【加藤キャスター】 「具体的に避難の準備、どんなことをすれば良いのか確認しておきましょう。すぐに避難できる態勢・非常持ち出し品の常時携帯・緊急情報取得体制の確保。最初の地震では、自分の住んでいるところで、揺れなど被害がなかったが、もしかしたら遅れて大きな地震がやってくるかもしれない。そうした可能性を踏まえてこの“南海トラフ地震臨時情報”を理解する必要があると思います。

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