父を切腹に追い込んだ相手の身の回りの世話をすることになった都留。母の遺愛の品だった懐刀を胸に敵討ちを心に誓っていたが、その心境に変化が・・・。何度かドラマ化もされた作品です。
初出：「講談倶楽部」 1945（昭和20）年12月。
現在は『町奉行日記』 (新潮文庫)などで読むことが出来ます。
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◎主な登場人物
浜野都留（つる 岡崎藩 勘定奉行 浜野新兵衛の娘）
進藤主計（かずえ 岡崎藩主 水野忠善の用人）
水野外記（げき 岡崎藩 老職 新しい岡崎の柱石とも言われる）
鈴木主馬（しゅめ 岡崎藩 目付役）
（文中の表記、意味などについて）
私曲（しきょく） 自分の利益だけを考えて不正な行いをすること
別墅（べっしょ） 下屋敷、別邸
懐剣（かいけん） 短刀、武家の女性が護身用として所持
鈴の音（れいのおと）
しわぶき 咳や咳払い
佞臣（ねいしん） 常に仕える主君の側近に位置し、主君と他の家臣、
庶民との間に介在して情報を操作する事によって
その権力の根源を作り出している者
暴戻（ぼうれい） 荒々しく、道理に反する行いをすること、そのさま
奸譎（かんけつ） 心がねじけて偽りの多いこと
秕政（ひせい） 悪い政治、悪政
怨嗟（えんさ） 恨み嘆くこと
壟断（ろうだん） 利益や権利を独占すること
苛斂誅求（かれんちゅうきゅう） 税金を厳しく取り立てること等から、
過酷な政治のことをいう
♫ お好きな場面からお聴きいただけるように ♫
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三 17:41
四 26:16
五 34:39
六 42:40
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Shota Fukagawa様
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