マルチピッチの複数ピッチ目では、クライマーがスタートする前にゼロピンをセットして行くと、１ピン目に到達する前に墜落した場合にビレーヤーが身動き出来なくなることを防ぎます。
もし、ゼロピンをセットしないでビレーヤーが身動き出来なくなっても、慌てないで下さい。
①セカンドが自己脱出でテンションが解除出来る所までロープを登るのを待つか、セカンドをロワーダウンさせて、テンションが解除出来る所まで下るのを待ちます。
②セカンドが、相当に負傷してしまって、登りも下りも出来ない場合には、
＊メインロープを仮固定して両手がフリーになります。
＊ビレーヤーのテンション解除をセットします。
＊メインロープがのテンションをビレーヤーから支点に移動出来ない場合は、ビレーループの所のエイトノットの内側でメインロープを切断して、テンションを支点に移動します（充分に注意して下さい）。
ロープに宙吊りになることに備えて、マルチピッチクライミングではロープを登る自己脱出が出来るだけの用意（最低、60cmスリング６本）が速攻出せる状態で登っているのが良いと考えます。
＜非常用持ち物＞
＊登った高さから懸垂下降で下れるため、ロープ２本
＊支点作りのために、捨て縄(7mmで10mくらい）と捨てカラビナ
＊急激な天候変化に備えて、雨具上下
＊時間切れビバークに備えて、ビバーク用品