「まったくひでえ野郎だ。世の中にゃあ、ひでえ野郎がいるもんだ」
青空文庫より『夜の蝶』(山本周五郎)を朗読しました。
チャプター
00:00 一
11:56 二
23:18 三
31:55 四
世間の評判がその事実と異なっていることは往々にしてあるものですが、それが明らかになっていくさまを、屋台の居酒屋の中という限定された空間で描いています。
登場人物の描写も程よく出すぎず色を添えて、まるで一幕物の舞台を見るような印象を与えてくれます。
登場人物たちそれぞれの怒りが、みな誰かを思っての義憤であるところも後味に嫌味を残さない、見事な作品だと感じました。
#山本周五郎 #時代小説
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