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【余市岳】札幌最高峰!…なのに妙に登山者が少ない理由~登山しないサバイバリストの花の百名山余市岳~

すずしん工房 10,125 6 months ago
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『登山しないサバイバリストが行く登山』 https://www.youtube.com/watch?v=cvdi8JvEQBI&list=PLhoNUFn7E4NL2NBtswt7aMn-IgbMApmUj ◆必要な登山経験、身体能力について ・登り4時間程度の中級者向け、北海道夏山ガイド60点 ・熊鈴、笛、ラジオなどのヒグマ対策をしっかり行っていること ◆装備他 ・水場は余市川源流部の渡渉近辺。左手から流れ出ているちょろちょろの流れならそのまま飲用に適する。他は浄水が必要。低ナトリウム血症でパフォーマンスが落ちないよう夏場は2L以上の純粋な水に加えて麦茶やスポーツドリンクが必携。ミネラルの多い塩やはちみつ(塩飴やはちみつ飴なども推奨)があるとなお良い ◆コースについて 1、初めの赤井川林道は1時間以内で踏破できる。ヒグマの糞が林道に落ちているので遭遇の恐れは普通にある。まだ薄暗い早朝や夕方以降に行動しないように。林道においては熊鈴がよく響くので笛でなくても十分な効果が望める 2、登山口(標高850m)から余市川源流部渡渉までは割とすぐ。渡渉後の登山道はややチシマザサ等で鬱蒼とし、緩い曲がりで先が見えないので熊鈴を携行していない場合はこまめに笛を吹くこと、声を出すこと、手を叩くことを忘れないように。正直、それらの手間を考えると鳴りっぱなしの熊鈴があれば楽なので熊鈴を推奨する 3、緩い登りが続き、太いダケカンバに囲まれ、大きく下がったかと思うとミズバショウが群生する最低コル(標高1014m)に着く。前後がヒグマの通り道となっているため、糞や食痕などはこの付近で多く見られる。ヒグマが増えている現状、この付近での遭遇の恐れは今後も低くないので要注意エリア。万が一のためにもここでは熊スプレーを携行したい 4、稜線到達までの間が長く、標高を一気に稼ぐことになる。やや急登も2つほど。空が開けるノウゴウイチゴ畑までが辛抱。笹藪漕ぎが2つほど続き、ゴンドラ山頂駅分岐となる 5、ゴンドラ山頂駅分岐からは迷うことは無く、余市岳を見ながら、左手の札幌道央圏の山並みを見ながら緩めの稜線ハイク。観音様のニセピークがあるが、そこからは約300mと大した登りもなく、すぐに山頂に到達できる。昼食や休憩はニセピークがもっとも広く適している。 6、下山時にゴンドラ山頂駅分岐を通りすぎてゴンドラ山頂駅方面に向かってしまうことがあるので要注意。夏のゴンドラの営業日および時間は動画内に記載。下山時に利用できればかなり楽。一応、事例としてゴンドラ山頂駅まで行ってしまい、ゴンドラ稼働日ではなかったのでその下を歩いて下山した人もいる。整備という整備はされていないため、下草がぼうぼうの中をかき分けて進むこともあり、登りよりも時間がかかってしまうという ◆登山適期 ・初夏~秋頃。今年の秋、9月中旬~11月下旬は林道脇でヒグマに出遭うこともあるかもしれないので要注意。YAMAP活動記録を見ると登山者は年々減りつつあるようなイメージを受ける。赤井川林道歩きの余計な1時間があるためか意外に遠いのが難点なのだろう。ゴンドラ利用でも良いがそれだと登山道の選択ができない(ゴンドラ山頂駅のみ稼動なためそちらのコースしか歩けない)。 札幌最高峰ということもあり、ほぼ全方位が見え、景色が素晴らしいので秋の空気が澄んだ時期にもおすすめしたい。登山初級者の方が4~5座と登り2~3時間の登りの山をこなしたところ、自信をつけてきたところで挑戦したい、そんな山でもある ◆花の百名山および独自花百選 花の百名山ではあるが独自花百も追加したい。花百選定のエゾゼンティカ、標高とともに増えていったツバメオモト、ノウゴウイチゴ群落(今まで登った山の中でもっとも数が多い)、山頂直下のミヤマアキノキリンソウ大群落、そしてハイマツの山火事跡とします。それぞれの群落はカメラでは収めきれない規模なので見に行く価値あり。 歩いてみた感想と他注意点: ニセピーク手前の登山道は100mほど足元の石がゴロゴロなのでくじかないように。ヒグマはいる。そういう山だと認識して、一般的な熊対策を怠らないこと。来年、若い雄のヒグマがこの登山道付近に居着いた場合、大千軒岳ヒグマ事件のような接触事故が起こらないとも限らないので最低限、熊鈴と笛の携行、使用が望まれる 昨年の空沼岳もそうだが、道央圏のヒグマの生息数というのは年々、増えているのが間違いようのない事実。札幌に移住した当時、赤井川村近辺は山菜採りや釣りでよく訪れていたが、ヒグマの痕跡はもちろんその頃からあり、しかしその多くは山奥に限定されていた。昨今は人里近辺、登山道近辺と人気のあるところに増えている。登山道に出るというのもここ近年のヒグマの増加傾向の影響と考えて良いだろう。 22歳の意味と43歳の壁: 作中で22歳という数字には何かあるのか?と見解を示していますが、この22歳という年齢は単に大学卒業の年齢であり、社会に出る前の特有の不安から開放を求めて気持ちが大きくなりやすい、学生生活最後だからと無茶をしやすいのだと考えられます。また、登山家、冒険家には43歳という壁が存在します。多くの登山家、冒険家が43歳の年齢もしくはそれを過ぎて登山、冒険の途中で亡くなります。この年齢は頭で思っていることを身体で表現できない、身体が追いつかなくなる年齢と考えられています。有名な登山家ですと、長谷川恒男さん、植村直己さん、河野兵市さん、谷口けいさんが挙げられます。登山家ではありませんが冒険家として星野道夫さんも数えられます。直近では2024年7月27日K2西壁にて滑落死去された登山家の平出和也さん45歳と中島健郎39歳がいらっしゃいますが、2人の年齢を足して割ると42~43歳となり、とても偶然とは思えません。 平出和也さんは43歳の壁を越えており、その意味でも注目されていましたが、平出和也さんが亡くなる前、約一か月前に僕はYouTubeで転載の映像でしょうが、とある映像を観ており、それは平出和也さんが登山中に凍傷によって変色した自分の指を見て、切断しかない状態、指を失う映像で、「なんでこんなことになったんだろう…」と言いながら涙を流しており、僕はそれを視て直感的に「この人、亡くなるな」と感じました。 基本的に山においての遭難事故、怪我というのはその人の選択によって起こるものであり、それを直前で予期できなかった時点で思考の遅れ、肉体の遅れが生じており、山に身を置くには相応しくないと僕は考えています。 今まで通り、大丈夫だろう、という思考に対し、肉体が追いついていない証拠とも言えるでしょう。世界レベルの高山に身を置いていない小坊主が何を偉そうなことを言っているんだ?と思われるかもしれませんが、僕はこれまでに何度も死の淵に立った経験があり、その経験からそう感じる、『すべては自らの選択によるもの』だと感じるようになっています。 使用音源: 「Wandering」石屋 「故郷を想って月を見上げる」alaki paca https://dova-s.jp/ DOVAーSYNDROME #登山 #北海道 #ヒグマ

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