福岡からアジア市場へ、その拠点となる工場です。
大手化粧品メーカーの「資生堂」の新工場が、久留米市に完成しました。資生堂「福岡久留米工場」は、久留米市田主丸町に建設されました。
「アクアレーベルやエリクシールなど資生堂の主力商品が工場で作られます」。製造するのは、比較的手の届きやすい“中価格帯”の化粧水や乳液などスキンケア商品です。
最先端のIoTを取り入れていて、化粧品業界として初めて、製造しながらリアルタイムで品質をチェックできる設備を導入しています。
さらに、最新のロボットでこん包することで、生産性が従来の3倍に向上しました。フル稼働時の生産能力は、最大で年間1億4000万個を見込んでいます。
工場内にもちょっとした工夫が…。フロア内の色をピンクにカラーリングして作業員が少しでも気分を上げられるようにしています。
さらに、環境にも配慮していて工場で利用する電力を100%再生可能エネルギーでまかいます。
資生堂の魚谷雅彦社長は「北部九州に生産拠点をぜひ設けたいと思っていた。
(福岡は)アジアの窓口で、中国などアジア諸国に対して九州を拠点に持つ」と期待感を示しました。
現在250人ほどが働いていて、地元からも積極的に雇用を進め、4年後のフル稼働までには、800人から900人を確保したいとしています。