紹介した3つの他にも様々な観点から、その影響を案分してベストになるように、時計の設計者というのはデザインしていきます。
日本が誇るマニュファクチュールであるセイコーやシチズン、カシオなどは舶来ブランドに比べてこういったところのハイテクアピールが苦手のようです(実は超一流のハイテク技術の粋でデザインされたスプリングドライブが、未だ世間にちゃんと理解してもらえてないのがその表れ・・・)
それはともかく、時計とは奥深いのです。
たった0.02㎜分のわずかなエネルギー損失でも、8振動なら1秒間に8回、1日に691,200回の損失が起こります。
これは時計の良し悪しをはかるには目で見えないところであって、ぱっと見で判断できませんが、クロノメーターや独自規格で精度の追い込みを行なっている一流メーカーの時計は、こういった目に見えないところで心血注いでいる分高額になるのです。
この努力にお金を払えるか、払えないか。高級時計を買うというのはこういうことです。
#機械式時計#仕組み#価格差