2月5日(日)、福井市ハピリンホールにて「継体天皇の歴史を観光に活かすシンポジウム」を開催いたしました。
おかげさまで、2月の大寒の季節にかかわらずたくさんのお客様に足をお運びいただきましたこと深く感謝申し上げます。
シンポジウムは第一部は私が「継体天皇の歴史を知る」と題して1時間30分の基調講演をさせていただきました。
継体天皇については、足羽山には継体天皇を祀る足羽神社、毛谷黒龍神社があり、足羽山の山頂には笏谷石で作られた継体天皇の立派な石像があるにもかかわらず、継体天皇の歴史的な重要性についてほとんどの福井県民および福井市民に知られていません。
北陸新幹線県内開業を来年に控えて県都グランドデザインにおいてもJR福井駅を降りる観光客に福井の街中にある足羽山・足羽川を含めて散策させる必要性があるというなら越前祖神といわれる「継体天皇」について最低限の歴史的知識が市民に必要であると私は考え、今回はわかりやすくストーリー性をもたせた講演を心掛けました。講演を聞いた参加者からは「継体天皇の歴史がこれほど重要で面白いとは知らなかった!福井県民はその歴史をもっと学び誇りをもたなければならない!」「継体天皇の歴史は難しくまとめるのは困難と思っていたのに、こんな素晴らしいストーリーにまとめていただき感服しました!」等語り部の方からも含めたくさんの嬉しい感想をいただきました!
第二部は、その継体天皇が越前を離れるにあたり、越前の地を慕い後に残す人々のことを思うあまりに自らの御生霊を宮に鎮め、自分の娘である「馬来田皇女」を斎主として後を託されたのが足羽神社の始まりであり、その末裔と伝わる「馬来田善敬宮司」様に講演をいただきました。
続いて毛矢黒龍神社の「山本祥嗣禰宜」様には継体天皇が越前国に御在住の時、地の理に随ひ越前国の日野、足羽、黒龍の三大河の治水工事をされ越前平野を拓かれた際に、北陸随一の大河であった黒龍川(九頭竜川)の守護と国土安穏、万民守護のため高屋郷黒龍村(舟橋)毛谷の杜に高龗神(たかおがみ)闇龗神(くらおがみ)の二柱の御霊を祀る「毛谷神社」を御創建されたのが始まりとされる毛谷黒龍神社と継体天皇の由緒についてご講演いただきました。
続いて継体天皇が越前国で過ごされた後に、中央にて天皇として即位された最初の地である「樟葉宮」伝承地がある枚方に在住しておられる「京都府観光アドバイザー」である「釼菱英明」様からは枚方市での樟葉宮や継体天皇等歴史遺産の活用状況や地域連携における観光交流についてヒントとなる素晴らしいお話をたくさんいただきました。
上記ミニ講演の後に、私がコーディネーターとなり「継体天皇の歴史を観光に活かす」というテーマでお三人様とパネルディスカッションをさせていただきました。面白い議論やら話題がたくさん出て、あっという間に3時間30分が経過してしまい、皆様に惜しまれながら「継体天皇の歴史を観光に活かすシンポジウム」を無事に終了することが出来ました。