静岡県中部を走るローカル線の大井川鉄道で一風変わった列車の運行が始まりました。その名も「観光ダジャ列車」。いったいどんな「ダジャレ」なんでしょうか。1月26日、新金谷駅にやってきたのは、オレンジ色に紺色の太い帯が特徴の16000系電車です。この電車、かつては「近鉄」で特急列車として活躍。引退した後、大井川鉄道にやってきました。
<乗客>
「普通電車なのに、特急車両を使っているので、リクライニングシートでイスが倒れて、ものすごい楽」
この車内で、みなさんが食べているのは、「鶏飯」。鹿児島・奄美地方を代表する郷土料理です。
<乗客>
「おいしいですね」
「(味は)鶏の出汁だと思う」でも、なぜ大井川鉄道で鶏飯なんでしょうか。実はこの列車にまつわる「ダジャレ」から生まれた企画なんです。
<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「元近鉄なのに、けいはん(京阪・鶏飯)電車という、ダジャレみたいな一言でして」
「けいはん」とは、近鉄と同じ関西地区の私鉄「京阪電車」のこと。「京阪」と「鶏飯」をかけた思わずクスリと笑ってしまう「鉄道ダジャレ」なんです。これを考えたのは、鳥塚亮社長。
<大井川鉄道広報 新堀絵理さん>
「会議を開いたというよりは、自分の席でポロっと発して、それなら『鶏飯電車』を走らせたらと、食べ物までセットで思いついたようだ」
アイデアマン社長のひとことがあっという間に形になった「観光ダジャ列車」。乗客の反応は。
<乗客>
「昔はSLだけからトーマスに変わって、それとは毛色の違うサービスを入れるというのは社長の手腕、楽しめたので成功だと」
<新堀絵理さん>
「今後も面白い列車や特定の食品にフィーチャリングしたようなもの、コラボレーションしたりしたさまざまな企画列車で皆さんを楽しませることができたら」大井川鉄道の企画列車。次はどんな「ダジャレ」が飛び出すのでしょうか。この大井川鉄道を走る「近鉄電車」で「けいはん」を食べる列車は、3月2日までの毎週土日に運行されます。
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