明日1/5(日)から
NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」が
放送開始となります。
蔦屋重三郎という出版人を主人公に選んだことから、
昨年の「光る君へ」に引き続き、
合戦や政争といった大河ドラマの定番テーマではなく
「文化」をメインに据えるドラマとなることが予想され、
タイトル発表時から話題となりました。
蔦屋重三郎は一般的な知名度が高いとは言えませんが、
江戸の出版文化の興隆に多大な貢献を果たした人物です。
蔦屋重三郎が活躍した時期は、
田沼意次が幕府の実権を握った時期と重なります。
出版人である蔦重は様々な文化人を結びつけ、
田沼時代に花開いた天明文化を牽引しました。
しかし田沼意次が失脚し、
松平定信による寛政の改革が始まると、
出版統制の流れの中で蔦重は苦境に立たされます。
蔦重はその逆風にどう立ち向かったのでしょうか。
なぜ今、蔦屋重三郎、すなわち江戸の出版文化なのか。
蔦重の時代の政治情勢や社会状況を踏まえて、考えます。