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00:00 OP
00:21 医療従事者のうつは増えている
02:44 なぜ医師がうつ病になってしまうか
03:28 なぜうつが回復しにくいのか
10:16 本日の宿題
今日はですね「医師の自殺やうつ病」について解説してみようと思います。
■医療従事者のうつは増えている
まず医師は心が強そうじゃないですか。
体力もあって健康で心身強いイメージだと思うんですよね。
そうじゃなかったら病院行けないじゃないですか。命を預けるわけだから。
普通はそう思いますよね。でも実際は医師がうつ病になったり、自殺する人の割合は、平均的な日本人よりもちょっと高いですね。あと医療従事者ですね。看護師さんとかも高いんですよ。うつになる率は高かったりとか。
自殺もちょっと高いと思います。
医師、看護師だけかというとそんなことはなくて、医療系全体にうつが多いんですよ。
最近だとケアマネさんですね。ケアマネさんが結構うつの人は多いみたいで、先日も相談されました。
ケアマネさんもいろいろなプレッシャーがあるし、カスハラ、いわゆるカスタマーハラスメントというか。
医師は患者さんから暴言を言われる量が少ないんですよ。言われるけど、医療事務の人や看護師さん、ケアマネさんに比べると少ない。
学校の先生が昔よりもそういう文句というか、モンスターペアレンツじゃないけども、怒られたりとか、誹謗中傷を受けることが増えているように、医療全体と医師も増えているんじゃないかなと思います。
時代のトレンド的にそれはよく思いますね。その傾向はSNSの普及によってどんどん増えていくような気がします。より身近になっていくからね。
何となく身近であるがゆえに、だんだんそういう言葉も増えていくだろうなと思います。
■なぜ医師がうつ病になってしまうか
なぜ医師がうつ病になってしまうかというと、めちゃくちゃハードワークであること、休みがないことでプレッシャーのかかるものが多い。やはり頭脳労働ですよね。いろんなことを考えながらやらなきゃいけないので、疲れる感じはあります。
単純に薬を出しているだけではないかとか、風邪で薬出してるだけじゃないかと言われそうですけど、この病気はあるかないかという除外診断の方に頭をよく使っているんですよね。
この可能性はないだろう、この可能性はないだろうとことに結構頭を使ったりするはやっぱりあるかなと思います。
■なぜうつが回復しにくいのか
なぜ医師がうつ病になった時に弱いのかという話をしようかなと思います。
うつ病になりやすいのはわかって、うつ病になってからですね。
他の人よりも回復が遅かったり、自殺になりやすいのはなぜかを考えると、まず挫折体験が少ないからかもしれないです。
幼い頃から優秀であるとか、才能に恵まれているとか、環境に恵まれていることが多いですね。それは僕も思います。
他の医師たちを見ていてもそう思うので、その結果プライドが高いというか、一回崩れた後にそれを立て直す訓練を受けてないような感じはします。
逆にですね、苦労人の人たちがいますよね。
恵まれない生い立ちで環境が良くなかったとか、努力で医師になった、頑張って勉強してきた人達は、恵まれている周りの医師たちに対して相談しにくい感じはあります。
苦労して医学部に入った人と苦労せずに医学部入った人はなんかわかるんですよ。
だから苦労して入った人はなかなか相談しにくいだろうなと思います。
あとは、組織自体がやはりメンタルヘルスの知識がなかったりとかして、うまくマネージメントされてない、相談しにくい環境だったりすることも多いです。
だから一人の医師に権力やリーダーシップの責任が集中していて、全然相談しにくい。
相談しても批判されるというか、そういうことも結構あるなと思います。
医療業界は、一般的な会社や民間企業に比べて価値観が古いんですよ。10年前、20年前みたいなイメージなんですね。
民間企業に比べて公務員はちょっと価値観が古いじゃないですか。保守的というか。一般的な公務員ですよ。市役所の人とか、区役所の人たちよりも1回りも遅れているのが病院の集団です。
どれだけ遅れているのかをちょっと想像しやすいかなと思います。
弱さを受け入れてもいいんだよとかよく言いますけど。でもなんだかんだ言って自分で受け入れても、周りが受け入れてくれないことは結構多いなと思います。
先日も思いましたけど、自分で体験したと思いますけど、とにかく同業他者からも含めてなんていうのかな、これがダメだって言われやすいです。
ちょっと隙を見せると言われやすいので。
それだけプレッシャーのかかる仕事だからというのもあるし、医師たるものこうあるべきだというのがあって、やっぱりがんじがらめになって苦しい感じが多いだろうなと思います。
あとはですね、過度に患者さんから理想化されたりとか、周りから理想化されたりして苦しいこともあるし、理想化されたものが反転して陰性転移に切り替わって、アンチになっちゃう人たちが多いんですよね。それも苦しいなと思います。
昔から嫌いな人とかだったらいいんだけど、昔は自分のことを応援してくれた人が手のひらを返すようにアンチに切り替わるっていう体験は結構苦しいです。
それはYouTubeの視聴者とかだけとか患者さんだけとかじゃなくて、医療従事者の人とか事務の人とか、看護師さんからそういう風なことされる人たちことも多いみたいですね。
それは他の開業医の先生達とも話したりとかしていく中で聞いたりしていくということです。
人に頼るべきなんでしょうけれども、頼れる相手がいないというのもまた難しいかなと思います。
例えば、医師の相談を看護師さんにしても多分通じないんですよね。立場が違うから。
そういう経営者の孤独にもちょっと似たようなものはやっぱりあるなと思います。
経営者の孤独同様、専門が違えば全面的に相談というのはやっぱり難しいですね。部分的には相談できるんだけども、なんとなく難しいということはあると思います。
だから難しいし、これだったらAIに相談した方がいいよとか、法律のことで弁護士さんに相談したらいいよという形になって、どうしても情緒的な相談がなかなか難しいだろうし、そこで相談しても変に嫉妬されたりすることもあるだろうし、何か難しいんだろうなと思ったりしますね。
医師の患者さんも結構いるんですよ。僕のクリニックに結構いて。相談に乗ったりはしてるし。
でもやはり年齢的なものもあるので、なかなかマッチングは難しいなと思います。
同世代からちょっと下ぐらいが相談相手としては良くて、自分より上の人たちの相談というのは、やっぱり僕も苦手というか、上の人たちは相談しにくいだろうなと思います。
僕がこう医療系のYouTuberとして、精神科医でもあるし、他の科の先生たちの中でも医師+YouTuberとしては結構前面に立っているので色々思うことありますけど。
本当に今後医療と医師ですよね。SNSと動画によって医師の素顔が見えてくる中で、どんなプレッシャーを感じて、どんなふうに心が変化していくのか、どんな風に世間からバッシングを受けるのかということにはすごく興味があるし、それを最前線で影響を受けるのは僕だと思うので、受けたものをこうやって公表していくことで言語化していくことで、他の医療者を含めてディスカッションしていきたいなと思っています。
■本日の宿題
本日の宿題は、今日の感想を皆さん言ってもらえると大変助かります。
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