【孤独さということ】
作曲:真島 圭
作詩:杉尾優衣
ソプラノ:江崎いずみ
ピアノ:真島 圭
イラスト:ruka メール▶kiratomnekouni724@gmail.com
2022年3月29日
紀尾井町サロンホールでのライブ録音
『孤独さということ』
杉尾優衣
夏の陽の中
まわりはすべて透明の緑
わたしの中に風が吹いて
また、季節はすぎてゆく
窓の外も夕暮れの風を抱いて
暑い夏が去ろうとしている
わたしは一人
ここに残って
遠くの山の閉ざされた淋しさを
朝も夕べも
見つめて立っている
その後ろ姿に残していく最後の言葉
選ばなくとも
もう夏は知っている
夏の日の終わり
まわりはすべてはかない空気
わたしの中で
命が燃えて
季節は大きくすぎてゆく