初めて会った時、君はカチコチに緊張していた。
二つ年上で先輩にあたる僕に緊張していたのだ。
確かにあの頃の2年って凄い違いだったから
気持ちはわからなくはないんだけど
今でもあの時の君を思い出しては笑いが止まらなくなる、君は恥ずかしそうにやめてよと緩く解けた声で怒ってくる。
それがたまらなく好きで嬉しくて
あの頃、僕達の間にあった壁がなくなっている事を実感してその距離にまた頬が緩むのだ。
最初って何でも怖いもので
わからない事や恐怖が大きいと人は思った通りの言葉が出せなくなる。
あの日の君を覚えているから、はじめての人とか、未知の領域に踏み込もうとしている人には優しくしようと思える。
だから優しくしてほしいとも
この優しくて緩い距離がより近づこうとする瞬間に、次は僕が緊張してビビりながら震えながらこの言葉を言わないといけないからね
「 」
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