渋く低いトーンの二枚目キャラクターから巧みな言葉遊びや駄洒落を組み合わせた「広川節」と謳われる妙技を駆使した三枚目キャラクタまで幅広い役柄を演じ、「吹替の世界」に革新的な新風を吹き込んだ不世出の役者。2003年3月16日に収録された貴重なインタビュー。
ここに、"偉人"の収録風景を収めた貴重な映像がある。
「ジャン、ジャン、ジャーン!って、うるせえって、そうでなくって、お待たせしました、どうしました?だから、早くやらんかスリランカ!皆さまからの、ヤケドしそうなあっちーご要望が来たんですよ!あっちー向いてホイ、マイケル・ホイ!お久しぶりの照り焼きサンマの開き、ドジョウが出てきてこんにちは!ボチャンとお池に飛び込んだって、誰がって、君たちが!てなワケで、行くよー!レッツゴー、ロク、ナナ、ハチ・・・誰か止めてくれナイン、テンってまあまあ、それーい!」
この、一見ワケの判らない駄洒落のようなフレーズも、彼ならではの美声と軽妙なテンポで、耳に焼き付いて離れないフレーズへと生まれ変わる。それを人は、「広川節」と呼んだ。