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00:00 OP
00:30 うつ病とは?
03:34 どんな風に治療する?
05:47 お金は?
08:41 なかなか復帰できない人が増えた
10:35 復帰について
12:11 スキルトレーニング
19:01 なぜ働くのか
22:54 本日の宿題
本日はうつ病です。
うつ病の人の社会復帰というテーマでお話しします。
具体的には休職、不登校、ひきこもりからの復帰というテーマでお話しします。
◾️うつ病とは
うつ病とはそもそもどういう病気なのかというと、色々な社会的な問題、日常の問題があって、その結果、ストレスや心身の疲労がたまり、脳に炎症が起きて、疲労が蓄積し、うつになると。
脳の機能がうまく回らなくなりうつ状態になるということです。
そういうのをうつ病と言います。
人によってはうつ+パニック発作が出たりなど色々あったりしますが、うつ状態になるということです。
うつ状態になると食欲が落ちたり、睡眠がとれなくなったり、意欲が出なくなったり、人が怖くなったり、自信がなくなったりして外出できなくなったりする。
そういういうことです。
その結果、働きに行けなくなる、不登校で学校に行けなくなってしまう、家から出られなくなってしまうみたいなことが起きるということです。
治療はどういう風にやっていくのかというと、まず脳の炎症、疲労がたまってきた結果の炎症なので、疲労を取ってあげる必要があるということです。
だから、ゆっくり休む必要がある。
脳みその回復には結構時間がかかるんです。
例えば筋肉痛だったら、若い人だったら1日2日で治るのが、おじさんになってくると1週間かかってくるんだけど、でも筋肉は回復が早いんですよ。
肝臓も回復が早いです。
肝機能が悪いよと言っても、断酒してしばらく時間が経ってくれば1か月未満で治ったりするんですけど、例えば骨、骨がくっつく、靭帯や腱、あと脳みそというのは時間がかかりますね、回復するのに。
うつ病というのは疲労を取って、炎症が取れるまでにやはり月単位でかかってくるということです。
救急の1時間、内科の1日、精神科の1ヶ月みたいな言葉があるんですけど、インフルエンザだったら1週間くらいで治ったりするじゃないですか。
1週間から1週間半くらい、10日ぐらいすると回復してくるんだけど、精神科の場合は、内科での10日というものは精神科の10か月かかるということです。
それぐらいゆっくりとしか回復していかないよという感じです。
薬を飲むことによって何がいいのかというと、回復する期間が短くなるんです。
短く治るようになるのと、すごい落ち込んでるのがちょっと上がるというか、そういうイメージなんです。
植物を育てるときの肥料みたいな感じなんですよね、イメージとして。
効果を感じませんと言うんですけど、飲み続けることによって回復が早まるので、飲んだ方がいいですよという言い方をしているという感じです。
大体のイメージはそういう風に捉えてもらうといいかなと思います。
◾️どんな風に回復するか
じゃあ、実際どんな風に回復していくかということです。
まず調子悪いなとなって休職しましょう、休みましょう、となると、一回ガクッと落ちるんですよ、休み始めの時に。
休職が始まると一回調子が悪くなります。
じゃあ働いている方が良かったじゃないか、学校に行ってる方が良かったじゃないかと思うんだけれども、もうギリギリまで張り詰めている時なので、休めると思ったらガクンと落ちるんです。
マラソンを走ってる時のゴール直前はもう身体が心身ボロボロなんだけど走れている、何とか気力でつないでるんだけど、ゴールテープを切った後にガクッと疲れが来て動けなくなってしまうみたいな感じと一緒でガクっときます。
ガクっと来てから休み始める、休まるという感じです。
最初のうちはやはり食べられない、眠れないみたいな時もあると思います。
それが急性期と呼ばれるものですけれども、場合によっては入院して治療することもあると思います。
これが落ち着いてくると、だんだん回復期というものに移行していく、と。
回復期は基本的に寝て治すという感じです。
1日10時間とか12時間ぐらい寝てて、ボケーっとしてるんですよ。
食べて、寝て、食べて、寝て、みたいな。
家族や周りの人は心配するんですけど、これが治療という感じです。
それが過ぎるとだんだん散歩してみようかなという気になっていく。
料理してみようかなという気になってくる、食欲が湧いてくるんです。
計画性が出てきて、今度は片付けができるようになってくる。
部屋の片付けをそろそろしようかな、と。
物を捨てるのは難しいんですけど、そういうことができるようになってくると、いよいよ復帰かなという感じです。
若い人だと3ヶ月で復帰まで持ってこれることも多いんですけど、若いというのは20代ですけど、30代、40代、50代になってくると、やはり1年~2年かかっても全然普通だという感じです。
◾️お金は?
よく聞かれるのは「お金が心配です、休めるんでしょうか?」と言うんですけど、一応お金を保証する制度はあります。
具体的には、まず傷病手当金というのがあって、社会保険を払っている人は給料の2/3が支給されるという制度があります。
これは最大1年半もらえるんですけど、傷病手当金をもらいながら、2/3ですけど、その中でやりくりして生活する人というのは結構います。
会社によってはそれに+αお金をもらえるところとかあります、銀行や大手のところでは。
そういうところもあるんですけど、そういうのは人事など色々な人に聞いてもらうといいかなと思います。
社会保険料を払って2/3が出ます。
その後に失業手当とかももらえたりするので、まあ1、2年は何とかなる感じです。
お金の話を言うと、自立支援というものに通ると医療費が1割になるんです。
3割の人は1割になるので、薬代などを含めて1/3に減りますから、これも取った方がいいし。
通院から半年経つと障害者手帳というものを取れるので、これを取ることによって税金がちょっと安くなります、基礎控除の額が増えるということなんですけど。
これも取れたら取ってみていいのかなと思います。
電車がちょっと安くなるなどあります。
手帳を取ると自立支援がセットで付いてくるので、自立を取ってから手帳を取る人もいるし、半年経たずに自立を取って、半年経ってから手帳を取る人もいるし、半年経ってから自立と手帳両方申請するという人もいます。
なかなか普通に働けなかったりすると障害年金というのが貰えます。
厚生年金を払ってる人は3級から、基礎年金のみの所は2級からになるんですけど、初診から1年半経っても病気がなかなか良くならない、生活に支障があるという人は、年金を申請することで早く貰うことができます。
これもいい制度かなと思います。
年金も払ってないよ、いよいよお金がないよ、となると生活保護の申請ということになります。
精神科の患者さんは生活保護が必要な人が多くて、恥ずかしくないので取ってくださいという感じです。
結構いますね。
半分くらい生活保護とは言わないんですけど、早稲田で駅前クリニックでやってますけど、1~2割の人は生活保護という感じですね、患者さんの。
精神科では珍しくないという感じです。
もちろん生活保護を取りながら週1日とか週2日のアルバイトしている人もいるという感じです。
社会との接点も必要ですしね。
◾️なかなか復帰できない人が増えた
最近のトレンドで言うとなかなか復帰できない人が増えたなという感じはあります。
僕が開業した2018年は、うつで休職した時に職場の環境調整をしてあげると復帰しやすかった人が多いんです。
当時はうつ病への理解が職場に全然なくて、本当にパワハラ、セクハラが酷かったんですね、アルハラとかが。
そういうものを配慮するだけで働きやすくなっていたというのはあるんですけれども、最近は、配慮された職場が多くて、配慮された職場でも、なおうつになってしまう人たちが多かったりするんです。
環境調整の伸びしろが少ないという印象です。
体調は良くなったけれども、やはり問題解決する、この問題解決へのアプローチをしっかりしてあげないとうまくいかないことが多いです。
だからリワークプログラムを受けたり、転職を検討したり、カウンセリングをするということも増えているという感じです。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)