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【長野県立美術館/東山魁夷館】谷口吉生設計のランドスケープミュージアム

まちたび 2,716 4 years ago
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長野県立美術館と東山魁夷館は、善光寺の北東の城山公園内にあります。 県立美術館本館には、信州の風景画や長野県にゆかりの作家、池田満寿夫・安井曾太郎・奥村土牛・荻原碌山・草間彌生・中島千波などの作品を収蔵・公開しており、企画展も年数回開催しています。 2021年に建て替えられた際、無料で入れる屋上広場の「風テラス」と、中庭の「水辺テラス」ができました。信州の自然と調和した景観を創り出す「ランドスケープ・ミュージアム」をコンセプトにつくられた美術館は、善光寺や北信州の山並みまでも美術品のように感じさせてくれます。 東山魁夷館は、県立美術館に併設されていて、東山魁夷が長野県に寄贈した作品を中心に公開しています。収蔵作品は、御射鹿池の静かな湖畔を白馬が駈ける、TVコマーシャルでも使われて有名な「緑響く」や、遺作となった「夕星(ゆうぼし)」などの本作品32点のほか、スケッチや下絵など、合計1000点近くにものぼります。展示は毎回本作品5点前後、その他多数のスケッチなどで、作品保護も兼ねて2ヶ月ごとに展示替えされます。訪れるたびに、新たな作品に触れることができるのが大きな魅力です。 東山魁夷は信州に生まれたわけでも、信州で暮らしたわけでもありませんが、それでも自ら作品を長野県に寄贈したのは、信州の豊かな自然が彼に与えた影響が、それだけ大きかったということでしょう。 長野県の自然と絆を深めてきた東山魁夷は、79歳のときに自家所有の作品を一括して長野県に寄贈することを決めます。これを受けて1990年、長野市の善光寺近くに建つ「長野県信濃美術館(現長野県立美術館)」に併設して「東山魁夷館」が開館しました。設計を手掛けたのは、「ニューヨーク近代美術館 新館」「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」など国内外の美術館建築に携わる建築家・谷口吉生氏。同じく建築家の父・故 谷口吉郎と東宮御所での仕事を介して交流があった東山魁夷が直接依頼し、実現したのだそうです。 「作品の額縁になるような建築」をイメージし設計された直線的でシンプルな造形は作品を引き立て、周囲に広がる豊かな自然とも調和しています。公園内という立地から、池のある中庭をしつらえたり、塀の高さを抑えて圧迫感を和らげたりと、誰もが気軽に立ち寄れる開放感を生み出しました。 ☆https://nagano.art.museum/ ♪午前2時の噴水 #長野県立美術館 #東山魁夷 #善光寺 #谷口吉生 #nagano #zenkoji #japanmuseum #japanarchitecture #yoshiotaniguchi #machitabi

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