スカッフ&コール
人は深さ2m以内に埋まっていることが多いので、意識がある場合は雪の上を歩き回る足音や声はよく聞こえている。捜索者は横一列に並び、間隔は肩と肩がふれあうくらいのせまいもので良い。リーダーの「スカッフ」の声で雪面をかくように捜索し、遺留物がないか調べる。「コール」の声で雪面に両手でメガホンを作り呼びかけ、耳をあてて反応を聴く。
埋没者のすぐ近くまで来たら、右にいるか左にいるかなど、埋没者と連絡を取りあい、位置を確定する。埋没者は唾を飲み込むことで、伏せているかあおむけかが判断出来ると聞いている。
どんな時、どんな場所に雪崩が出るかは確定出来ない、これまで出なかったからといっても大丈夫とはかぎらない。
新雪雪崩の埋没事故は旧雪のそれよりが多いと聞いている(新雪雪崩は速度が速く避けにくいなどの理由がある)。新雪雪崩を避けるための一応のセオリーは以下で、参考にしてほしい。
「降雪中と降雪の直後は避ける」
「谷筋は避ける」
「風下は避ける」
そのほか、雪崩に関しては多くの学ぶべきことがある。筆者は定期的に機会を設けて、研修して行かねばと考えている。