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プレスクラブ（2025年2月20日）
ジャーナリストの伊藤詩織さんが監督したドキュメンタリー映画が、許可を得ていない映像を無断で使用していると指摘されている問題で、2月20日、伊藤さんの元代理人だった弁護士らが都内の日本外国特派員協会で記者会見を行い、無許可映像の修正や削除を求めた。
同日、行われる予定だった映画の試写会と伊藤詩織さん自身の会見は、伊藤さんの体調不良を理由に中止となった。
問題になっているのは伊藤さんが2015年に元TBS記者の男性から受けた性的暴行被害の調査の過程を映像で記録したドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」。この作品は日本人監督作品としては史上初めて、3月3日に発表される今年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている。
会見に臨んだ弁護士らは、「Black Box Diaries」の中で、裁判にしか使用しないとの条件で提供を受けたホテルの防犯カメラの映像や、相手に録画や録音をしていることを知らせないまま記録された映像が使用されていることを問題視した上で、この問題が放置されれば今後、同様の事件で協力者の証言や証拠映像などの提供を受けることが難しくなると指摘。現在、同作品が世界中で上映されていることで、深刻な人権侵害やプライバシーの侵害が続いていると訴えた。
弁護士らはまた、現在無許可映像が使用されたままの状態で公開されている作品の公開を中止し、無許可部分を修正するよう求めた。
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