一夜にしておよそ10万人が犠牲になったと言われる『東京大空襲』から80年。番組では『街に遺る八〇年の記憶』と題し日常の風景に今なお残る“戦争のつめあと”を巡ります。
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今回は空襲の被害を受けても焼け落ちなかった、東京・江戸川区の小さな公園に残る『文書庫』を訪れました。
江戸川区を流れる旧中川沿いの河津桜。見る人の心を癒やす場所から歩いて約15分の『小松川さくら公園』には、80年前の記憶を記す建物が建っています。
この建物は江戸川区の戸籍簿などの行政文書が保存されていた倉庫でした。外壁には、黒ずみやひび割れが。普段、一般公開はされていませんが、特別に中に入らせてもらいました。壁や天井など様々な場所に戦火の傷痕が残っていました。
文書庫は1924年に完成。今から80年前の1945年3月10日未明におきた東京大空襲では一夜にして死者およそ10万人、住宅など26万棟以上が焼失してしまいました。
江戸川区でも小松川・平井地区一帯が焼き尽くされました。当時の江戸川区役所も全焼してしまいましたが、文書庫はコンクリートブロック建築だったこともあり焼け落ちませんでした。それでも中に保存されていた書類のほとんどは焼失してしまったといいます。
江戸川区総務部 人権・男女共同参画推進センター長 永塚正佳さん
「職員が非常用の麻袋に書類を入れて近くの水路に(沈めて)燃えないように守った。(当時の)戸籍簿が現時点でも残っています」
2人の職員が火の中から守った戸籍簿は現在も江戸川区で保管しているということです。
文書庫のそばに建つのは『世代を結ぶ平和の像』。戦争の過ちを再び繰り返さない誓いを込めて1991年に設置されました。
3月10日、江戸川区では、戦災犠牲者追悼式があり、小松川さくら公園では、献花が行われます。
江戸川区総務部 人権・男女共同参画推進センター長 永塚正佳さん
「戦争の悲惨さを建物自体が伝えてくれている。平和の尊さを伝える必要があるので、後世にしっかりと伝えていきたい」
今なお街に遺る80年の記憶。小さな公園にたたずむ建物が大きな悲惨さを伝え続けています。
(2025年3月10日放送「Oha!4 NEWS LIVE」より)
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