國の使命を 遂ぐること✖ 國の使命を 遂ぐるこそ⭕ 誤字です、すみません
一、
花も蕾の 若桜
五尺の生命 引っ提げて
國の大事に 殉ずるは
我ら学徒の 面目ぞ
あゝ紅の 血は燃ゆる
二、
後に続けと 兄の声
今こそ筆を 投げうちて
勝利揺るがぬ 生産に
勇み立ちたる 強者ぞ
あゝ紅の 血は燃ゆる
三、
君は鍬取れ 我は鎚
戦う道に 二つ無し
國の使命を 遂ぐるこそ
我ら学徒の 本分ぞ
あゝ紅の 血は燃ゆる
学徒動員―――これは、中学校3年生以上は学業を中止して軍需工場に駆け付け、 工員として働くという昭和19年5月の文部省通達によって行なわれた、最も大東亜戦争を特色づける一大出来事でした。 同8月学徒勤労令も公布され、戦中派を定義づけるものの一つとして、この学徒勤労動員があったのです。昭和19年9月に酒井弘の歌で発売されたこのレコードは、忽ちヒットして、学生たちの間で熱っぽく歌われ、この歌声の中で次の学徒出陣が行なわれて行ったのです。 悲壮感漂うこの曲が、勤労動員であれ、出陣であれ、当時学生だった人々の胸の中に、今尚鳴り続けているのです。