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災害時に子どもたちを守る 食物アレルギーに配慮した非常食

SBSnews6 3,863 5 years ago
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防災最前線です。近年、食べ物のアレルギーを持つ子どもたちが増えています。特に、災害時は食料も限られるため子どもたちを守る動きが広がっています。  試食する参加者「(Q.いま食べているのは何ですか?)おもいいやりおでん。卵を使わない練り物です」  参加者が食べているのは食物アレルギーに配慮した非常食です。先週末、静岡市で開かれた講演会のテーマは「防災と食物アレルギー」です。講演会には食物アレルギーのある子どもをもつ親など約70人が参加しました。  参加者「アレルギー症状が出て息が止まりたくない(Q.いままで苦しい思いをしたことがある?)何回か。この子の場合はじんま疹とか呼吸器系にきてしまって」「(食物アレルギーについて)自分からなかなか言えないとか、周りから理解を得られるか、協力してもらえるかというのは不安」  文部科学省が全国の小学生から高校生を対象に行った調査では、食物アレルギーをもつ子どもが6年間で12万人以上増えています。  御前崎市に住む澤入幸代さんには3人の子どもがいます。  澤入幸代さん「長男が卵、次男は小麦、三男はイクラのアレルギーがあります」  自宅の防災リュックには食物アレルギーに対応した様々な非常食を備えています。  澤入幸代さん「普通のカレーはルーの中に小麦粉が入っているので、食べられないんですけど、これは27品目不使用なので、うちの子でも食べられる」  食物アレルギーがあると炊き出しなどを食べられないこともありますが、2016年の熊本地震ではアレルギーに配慮した物資が届くまでに8日かかったと言われています。しかし1週間分以上の非常食を用意するのはお金もかかりスペースも必要です。そこで、キッチンにも備えているものがあります。  澤入幸代さん「ツナ缶やコーンの缶詰。使ったら買い足すという感じで、常にここに多めに用意している」  普段から使う食材を多めに蓄えておき、これを災害時の食事として使います。災害時を想定して一品つくってもらいました。  澤入幸代さん「まず、ビニール袋にひじきを入れる」  使う食材は乾燥ひじき、ツナ、コーン、卵を使わないマヨネーズです。ポリ袋に入れて混ぜれば完成です。  澤入寿樹くん(小5)「美味しいです」  行政側も食物アレルギーへの対応を急いでいます。  長泉町地域防災課 加藤伸幸主事補「こちらはアルファ米です。アレルギー対応のものを増やして備蓄しています。数年前から、用意して欲しいという声があり、町としても更新の際には用意している」  長泉町では食物アレルギー対応の非常食を増やしていて、現在、アルファ米など主食については約60%がアレルギーに対応したものを備蓄しています。  長泉町地域防災課 加藤伸幸主事補「色々な方がいるので災害が起きた際に不自由なく生活してもらえるように対応していきたい」  一方で、食物アレルギーがある子どもが自分のアレルギーについて正しく伝えることも必要です。  澤入幸代さん「アレルギー連絡カードというのがあって、小麦が食べられませんとか、症状が出て苦しかったときは救急車を呼んでくださいとか書かれている」  澤入寿樹くん(小5)「地震や災害のときに見せなさいと言われている(Q.誰に見せなさいって言われている?)近くの大人」  「アレルギー連絡カード」は親がいないときでも避難所などで食物アレルギーについて伝え命を守れるようにするものです。澤入さんはアレルギーがあることを示すビブスなども用意しています。  澤入幸代さん「非常時はみんな混乱しているので自分のことばかり言えない状況の中、食べられませんと言えないと思うが、じゃあこっち(アレルギーがない食べ物)でもいいいよとか選択しがあったり、気づいてもらえるとありがたいなと思う」

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