三代目 三遊亭金馬(1894年10月25日 - 1964年11月8日)は、昭和の落語界を代表する名人。
東京の本所(現在の東京都墨田区本所)に生まれ、19の時に初代三遊亭圓歌に入門。当時の寄席は歴史に名を残す名人が居並ぶ百花繚乱の時代で、若き日の金馬は大きな影響を受ける。
その後、金馬自身も芸に磨きをかけ、数々のネタで寄席を沸かすと、さらにレコードやラジオにも進出し、その名は忽ち全国的なものとなった。
金馬は古典から新作まで膨大なネタを持ち、学者顔負けの知識が詰まった枕、豪快な語り口、繊細な人物描写など、玄人も唸らせる超一流の至芸として、現在も高く評価されている。
特にこの「居酒屋」は気性は荒いが憎めない酔っ払いと、どこか気の抜けた小僧さんとの生き生きとしたやりとりが心地よく、現代でも通用する笑いに昇華している。