内藤友樹作曲《吹奏楽のための戯曲〜嚮後との対話〜》
Comp. by Yuki Naito / A Drama for Wind Orchestra -Dialogue with Time
柏市立柏高等学校吹奏楽部演奏
不安を掻き消し高らかに吠えるジャンベ。2023年編成の変更や新たな展開を加えリアレンジされた本作。中盤のバラードソリは複数の楽器より選んで演奏ができるバリエーション楽譜を付属。シンバルのチョーク奏法による無音と残響のバランスも美しいです。
『愛』と『老い』に向き合い対話した本作。柏市立柏高等学校吹奏楽部の委嘱により《吹奏楽のための戯曲〜嚮後との対話〜》を発表しました。『嚮後(きょうこう)』とは今から後。将来を意味します。
あの頃の私（子ども達）は家族に守られ生きている。父・母・姉・祖父・祖母、、、。5対1の愛や、5人分の時間を注ぎ子どもは成長する。子どもは分子であり、分母によって守られている。しかし、老いは孤独だ。生まれた時は複数同時に与えられる時間が、老いでは個となり進む。
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