#丹沢 #沢登り #モチノキ沢
地形図を見ていたら、玄倉ダムの先に等高線が極端につぼまっている沢があった。 調べてみると沢の名前は「モチノキ沢(冬青沢)」とある。
滝を訪れるブログはわずかにあるが、遡行の記録は皆無。
有名なガイド本にも掲載されていない。
面白くない沢なのか?
しかし、この等高線が詰まっている明らかな「ゴルジュ」は、現地を確認せずにはいられない。
ほとんど情報の無い山行は非常に魅力的である。
玄倉林道を1時間と少し、ユーシンブルーを過ぎ、第4号隧道を出て右側のガードレール越しの向こうに、5m程のきれいな直瀑が、板小屋沢とモチノキ沢のF1。
これは直登できなそうなので、隣の「小沢」から入り、左岸のルンゼを上がり、反対側の板小屋沢、モチノキ沢に入渓。
すでにゴルジュ内である。少し先に右に板小屋沢、左にモチノキ沢を分ける二俣。左の5m隠れ斜瀑を右岸から小さく高巻く。
すぐに7m程の直瀑が現れ、左壁を登る3+。次にスダレ状4mなどの滝が続き、ゴルジュは開ける。
その先には5mスダレ状と堰堤7mのミックス滝。これは右岸から高巻き。
その後は標高700mから780mまでの区間に、崩れた堰堤などが7基ほど出てくる。
二俣を右に入り、堰堤を右岸から高巻くと沢はガレとなる。
その後、右の枝沢からの押し出された瓦礫の先、本流には小滝だが連瀑が現れる。
4段目の滝が非常に脆く、小さく落ちて転がってしまった。
連瀑は6段目まであった。
標高970mで沢は三俣になり、水量は右から0:1:2。
真ん中に進み、途中のCS涸滝に難儀し、ガレ沢となる。
鹿柵が出てきたところで、左岸へ脱渓。
植林帯を詰めて檜岳へ。
丹沢で記録の無い沢を遡行できるなんて意外でした。
満足満足。
グレードは2級下くらいかな。
2024.6.1