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「市に優遇されるのは十数年以上続くと聞く」部落解放同盟が証言 元審議監容疑認める 大分市官製談合事件

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大分市のごみ収集業務の入札を巡る官製談合事件 大分県大分市が行ったごみ収集業務の入札を巡る官製談合事件。 17日に逮捕された業者の男は部落解放同盟の大分支部長を務めていますが、その連合会の委員長は18日、TOSの取材に対し「関係者が市に優遇されるのは十数年以上続いていると聞いたことがある」と証言しました。 ごみ収集業務の入札巡り 予定価格を漏えいした疑いで4人逮捕 容疑認める元市幹部も ◆TOS渡辺一平記者 「逮捕された市の幹部など、4人のうち1人の身柄が大分地方検察庁に入ります」 官製談合防止法違反の疑いで18日、逮捕・送検されたのは大分市役所の元環境部長・池永浩二容疑者など市の職員3人。 それに大分市にあるワールド建設の元監査役早川幸治郎容疑者です。警察は4人の認否を明らかにしていませんが捜査関係者への取材で、元環境部の審議監・塩地広行容疑者が逮捕段階で容疑を認めていることが分かりました。 警察によりますと4人は共謀し2022年7月に行われた大分市の西部清掃事業所地域のごみ収集業務の入札の際予定価格を漏えいして、ワールド建設に落札させるなどした疑いが持たれています。 入札には5社が参加 早川容疑者が希望する会社を市側が入札に参加させた疑いも 大分市の足立市長は17日夜の会見で部落解放同盟の大分支部長であったワールド建設の早川容疑者に対し「過度な配慮があった可能性がある」と話しました。 そして今後、第3者委員会を設置し入札の経緯の確認や再発防止を進めていく考えを示しました。今回問題となっているのが2022年7月に行われたごみ収集業務を巡る入札。 こちらはTOSが入手した入札結果が記載された資料です。 この入札の予定価格はおよそ2億1030万円でしたが早川容疑者が実質的に統括しているワールド建設が2億1010万円で落札したことが確認できます。 一方、そのほか4社が入札に参加していて中には資格喪失や辞退という文言が書かれている会社もありました。 警察は早川容疑者に入札を有利に進めさせるため市の元幹部などが一部の入札業者について早川容疑者が希望する会社を選んでいたとみて捜査を進めています。 官製談合事件を受けた足立市長の17日夜の緊急会見。市の対応だけではなく早川容疑者についても言及しました。 ◆足立市長 「令和6年2月、京都大学から総務部契約管理課へ大分市の入札では談合が行われている可能性が高いとの連絡があった」 大分市長「要求に耐えられなかったのか、忖度したのか…」 指摘を受けて市が2023年度の契約を見直した結果、就労対策という名目で、一部の業務委託については、部落解放同盟と関連する役員などが経営する特定の事業者との間で、慣例的に随意契約の方式で契約されてきたことや官製談合が疑われる事業があったということです。 また、逮捕されたワールド建設の元監査役早川容疑者について、市長は会見で、部落解放同盟大分支部長だと明らかにしています。さらに市が年に2回、団体側にあいさつに出向いていたと明かしました。 こうした対応を取っていたことについて次のように話しました。 ◆足立市長 「(早川容疑者が)市役所に訪れてかなり大きな声で暴言を吐いたり 暴力行為に至るような真似があったと聞いている」 そして逮捕された職員3人については…。 ◆足立市長 「要求に耐えられなかったのか、忖度したのかそこら辺は分からない、捜査の肝では」 早川容疑者が大分支部長を務める部落解放同盟の県連合会を訪ねました。 取材に応じた清田委員長は、「部落解放同盟と繋がりがある人物が経営する会社が、市で優遇されているのは十数年続いていると聞いたことがある」と証言しました。 その上で今回の事件に対しては「業務の委託を優遇されることはあってはならないこと。行政も素直に指示に従うということもあってはならない」と話しています。 また、早川容疑者については普段は同盟内の会議には参加せず、金に執着している印象があったということで今後事件の全容解明を待ちたいと話していました。 当時の大分市長だった佐藤知事は「大変驚いている、まったく聞いたことがない」 大分市が行う入札を巡って起きた今回の事件。事件のあった2022年当時、市長を務めていたのは佐藤知事です。 ◆佐藤知事 「大変驚いている。事態の推移を見守るということかと思うが、どちらにしても事実の解明が大変重要だと考えている」 18日開かれた定例会見で佐藤知事は「大分市長在任中、法令順守を徹底し、汚職事件は無く大分市役所にはクリーンな認識を持っている」として、今回の事件については「在任中から今に至るまでまったく聞いたことがない」と話しました。 一方、足立市長が会見で言及した部落解放同盟への配慮については… ◆佐藤知事 「特定の団体という話であるが、過大な配慮があったという風には(大分市長時代は)認識していなかった」 また、足立市長が、市の職員が早川容疑者に対し「数年前からあいさつ回りをしていた」と話したことについても「一切、聞いたことがない」としています。 一方、佐藤知事は18日の会見で、事件に関与した疑いのあるワールド建設について、確認をした2019年4月以降、県との契約はなかったと明らかにしました。

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