神戸大学 市民工学研究科教授
鍬田泰子
令和6年1月1日に能登半島で発生したM7.6地震では、兵庫県南部地震の地震動特性に類似した強震動が観測され、被災地では多くの住家が倒壊した。とくに、半島の先で発生した地震で、そこまでの主要道路が被災したことから、被災地へのアクセスが閉ざされ、種々のインフラの復旧にも支障がでた。
半島の西側では、2007年にも能登半島地震が発生している。その当時の被害と今回の地震被害を比較しながら、市町村合併によって水道事業を統合してきた経緯を踏まえ、小規模水道をつなぎ合わせた水道システムの弱さやインフラを担う地域技術者の減少など、地域の災害対応力について考える。
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