近鉄奈良線の平城宮跡の線路移設計画は2023年に奈良県知事が事業凍結を指示した。文化財保護の観点から反対の声があったが、むしろ歓迎の声も出た。電車が遺跡を通過する光景こそ魅力ある、税金の節約といったメリットがある。
大和西大寺駅の高架化は今後も継続する予定。開かずの踏切を解消させるための連続立体交差事業として進める。一方、地下化と線路を南側へ移設して迂回させる話は凍結。近鉄との費用負担の話もまとまっていなかった。所要時間や営業キロ数の長くなって恩恵が少ない。
奈良県は人口減少に転じていて、今後も税収が上がらないと予想されている。緊縮財政を進める山下知事、効果が薄い公共事業と判断した。
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参考文献
・産経新聞、秋山紀浩、『平城宮跡通る近鉄奈良線 移設計画に「待った」 奈良新知事』、2023年5月27日、https://www.sankei.com/article/20230527-DDZNE6PBXJKIZKKVGB4GYAUNME/
・奈良新聞、『奈良県知事、近鉄奈良線移設計画を見直し 新案は大和西大寺駅高架化のみ』、2023年6月13日、https://www.nara-np.co.jp/news/20230613214849.html
・その他Wikipedia、各種報道などを参照
<画像出典>
・国土地理院地図、https://maps.gsi.go.jp/
(一部加工して掲載)