8月に閉店した中三弘前店で人気だった弘前市民のソウルフードともいえるラーメン「中みそ」。11月8日にヒロロに移転オープンしました。
ファンにとっても、スタッフにとっても、待ちに待った日。
移転オープンの8日、「中みそ」の店舗前には開店1時間前から並ぶ人の姿が。
【一番乗りの人 藤崎町から】
「早めに来て2階で待機して、それから上がって来たの」
(Q.「中みそ」が目当て)「そう、楽しみでした。ワクワクでさ、また食べられるなと思って」
【木邨将太アナウンサー】
「オープンまで残り10分ほどとなりました。ヒロロ4階のフードコートには、このように30人以上がすでに長ーい列を作っています。皆さん、お目当ての味の復活を今か今かと心待ちにしています」
中三弘前店で1971年から販売されていた中三のみそラーメン、「中みそ」。弘前のソウルフードとして市民から長年愛され、気が付けば店の名前も「中みそ」に。
しかし、8月末に中三弘前店が突然の閉店。市民からは「中みそ」がどうなるのか心配する声も相次ぎましたが。
青森市内で飲食店を営む会社が、「中みそ」で働いていた店長を含むスタッフ5人を雇い、ヒロロに場所を移しての復活となりました。
【三浦加奈店長】
「ここ2、3週間が(準備で)バタバタでした」
「昭和、平成、令和って続いてきたラーメンなので、途絶えさせるのはもったいないなと思って。そういう声もたくさんいただいたので、何とか続けていけて良かったです」
そして…。
「中みそ ヒロロ店、オープンいたします」
「お待たせいたしました、いらっしゃいませー」
オープンと同時に待ちわびた人たちが次々と買い求めていきます。列はさらに延び、最後尾では。
「今40人以上並んでいるので…」
「40人!何分だ…」
「どうぞ!」
「30分はかかるだろうな、かかりますよね」
【弘前市内から来た人】
「思ったよりも…まだ11時からだからまだ大丈夫かなと思って来たのですけれども、こんなにいるとは思わなかったですね」
(呼ぶ音)
(一番乗りの人が受け取る)
「は~い、ありがとうございます。気を付けてどうぞ」
一番乗りの女性、待ちに待ったその味は?
【一番乗りの人 藤崎から】
「(麺をすすって)おいしい」
「ショウガが利いていておいしいです」
「おいしい!ようやく食べられた」
【弘前市内から来た人】
「いや~、ばっちし」
「おいしいです」
「待っていました!もう食べられないかと思っていたの。それできょうオープンだと聞いたから、早速行こうって」
先ほど最後尾で話を聞いた男性。30分並んでも食べたかった一杯です。
【弘前市内から来た人】
「おいしいです、懐かしい味です」
「(味は)変わっていないですね、トッピングもつけないで、わざと。懐かしくて」
(Q.待ったかい)「ありました!」
なじみの味を求める人たちでフードコートの席があっという間に埋まっていきます。
【木邨将太アナウンサー】
「オープンから30分ほどが経ちましたが、懐かしの一杯を求める列、いまだに途切れません。そしてこのフードコート内、ほのかにみその甘い良い香りが広がっているんです。いやー、私も早く食べたいです」
と、いうことで…。
【木邨将太アナウンサー】
「ほー。このホッとする甘味が口の中に広がった後、ピリッとしたちょっとした辛みが味を引き締めるのですね。たまらないですね」
「麺もちょっと甘めですね、スープを良くからめとってくれます。やっぱりこの中みそ、歴史があって、たくさんのファンがいるというのもうなずけますよね」
「この野菜がたっぷりなのもまた良いんですよね」
【三浦加奈店長】
「今までと変わらず、これからも弘前のソウルフードとして皆さんに愛されるような、後は県内外のお客様にも来ていただいて、弘前の味の一つとして覚えてもらえたらなと思っています」
「中みそ」は、弘前市のヒロロ4階フードコートで営業しています。みそラーメンは中サイズで1杯800円です。
三浦加奈店長は4代目。自身も学生時代に利用していて、作り方などを初代の店長から教わったということです。
脈々と受け継がれているということで、場所は変わってヒロロですが、「中みそ」として残るということですから、さらに長く引き継いでいってもらいたいと思います。