日本絵画/日本画 歴史のまとめ 後編 : 明治時代~現代 (アーネスト・フェノロサ、岡倉天心、横山大観、菱田春草、下村観山、狩野芳崖、日本美術院(院展)、文展、東山魁夷、平山郁夫、加山又造、千住博)
■目次
00:00 明治時代(日本画の荒廃)
06:10 狩野芳崖~日本美術院
11:10 文展~菱田春草の死
15:31 大正時代
21:36 昭和初期(戦前)
26:53 戦後
33:07 バブル崩壊~現代
【参考文献】
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■明治時代(1868-1912)
日本画の夜明け
・明治維新による画家の三重苦→幕藩体制崩壊によるパトロン消失、西洋化による価値下落、廃仏毀釈
→見直し: 龍池会 (1878) (後に日本美術協会→旧派系)
→アーネスト・フェノロサ、岡倉天心 / 鑑画会(今の日本画に西洋画のエッセンスを加えて改良して新しい日本画を作る)…狩野芳崖、橋本雅邦
→東京美術学校(1887) / 実質的な初代校長=岡倉天心
→「美術学校騒動」(1898)→岡倉天心失脚→横山大観、菱田春草、下村観山、橋本雅邦らを率いて日本美術院(院展)設立→新派系…海外では評価されるも保守の日本では苦難の連続
・文展設立
日清、日露戦争を勝利し、一等国としての地位を確立した日本→国の文化基準が必要→国主催の展覧会「文展」が設立(1907)
→画壇は新派と旧派の対立が入り乱れており、国によるコントロールは困難だった→なんとかかんとか共存していく中で傑作も生まれていく。
■大正時代(1912-1926)
日清、日露戦争勝利、第一次世界大戦の勝利国という流れから国威の発揚に沸いた時代。暮らしが豊かになった部分を背景に「個人」を尊ぶ風潮になり様々な個性的な作風が生まれた。
・俵屋宗達の再評価
琳派の祖でありながら当時までは評価が低く海外に多くの作品が流出していたがこの頃に再評価されるようになり、装飾的な画風などが多くの画家に影響を与えた。
・再興院展
日本美術院は1903年(明治36年)以降は展覧会を開催しておらず、岡倉が没する1913年(大正2年)には、事実上休止状態にあった。(岡倉天心超多忙などが原因)
岡倉天心が没した翌年に横山大観、下村観山らを中心に再興院展→当時文展の体制に不満を持つ作家や大観らに憧れる作家の多くが参加。画壇を文展と二分する一大勢力となる。
・文展→帝展
文展の体制に内外から批判が高まり、帝展としてリセット。再出発。
■昭和時代(1926-1989)
●前半…1920年代~30年代→古典回帰
「自国のアイデンティティは古典にあり」という事で古典研究が広がり、それらを踏まえた新しい表現が広がる→新古典主義→新派、旧派の垣根が無意味化
●中期…戦中期(1935-45)
・松田改組 1935年 → 新文展
文展から帝展になっても体制批判が高まったのと在野の日本美術院も取り込んで戦争時の国家体制の元、一本化しようと文部大臣である松田源治が帝展改組案を打ち出した。
→いきなり過ぎたので各方面から大ブーイングの上、唱えた本人が1936年に急死するという大波乱。
→結局一本化出来ず、新文展として戦後まで続く。
・彩管報国と制限
画家も軍部に協力を求められる
→戦争画を描いて国民意識を高揚させる。
→寄付金
→戦争反対には弾圧。
●戦後期 1950年前後
・日本画滅亡論
1946年 新文展→日展となり再スタート→制度の在り方を巡ってもめる→主要団体離反→以後、日展、院展、前衛系という構図で進んでいく。
→戦前と変わらない表現方法が日本画壇全体で目立ち、日本画滅亡論に発展。
→近代日本画壇を支えてきた日本画家達は鬼籍に入るか画壇の長老という立場に変化していった。
・国民絵画としての新しい日本画 / 組織力がブランド化
・日展→日展三山: 東山魁夷、杉山寧、高山辰雄
・院展→平山郁夫
・創画会→加山又造
●バブル崩壊→グローバル化
「国民絵画としての日本画」への閉塞感から脱し、グローバルに活躍する日本画家が1990年代から現れだす。
・千住博→ウォーターフォール
・村上隆→ポップカルチャーとの融合
●IT技術を背景に様々な情報がグローバル化される中で、世界的に注目を集める日本の絵画
・浮世絵
・伊藤若冲
・漫画やアニメ
-参考情報①-
https://nomurakakejiku.jp/column/post-13825.html
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