両親から虐待を受け亡くなった船戸結愛ちゃん5歳が書き記したノートが見つかってから6月6日で1年となります。「おねがい ゆるして」というメッセージは社会に大きな衝撃を与えました。その後のTOKYO MXの捜査関係者への取材で同じノートにある絵が残されていたことが分かりました。
2018年3月、東京・目黒区で5歳の女の子船戸結愛ちゃんが亡くなりました。両親から虐待を受けていたとみられ、体重は同じ年頃の子どもの平均を大幅に下回っていました。その細い体で両親に許しを請う文書を書き残したノートの存在が明らかになってから明日で1年。ノートには文書とは別のある物が記されていたとみられることが明らかになりました。
「絵があったんだ。同じ人がノートのところどころに5体くらい書かれていた。でも人にしては重なっちゃうんだよね。あの子と」
捜査関係者は絵について結愛ちゃんが結愛ちゃん自身を描いたものではないかと推測します。しかし、何を思って描いたのかは分からないと話します。
「この子は何をイメージしていたんだろうなってこのノートを見た時に思った。あれはほんと見たくない絵だった」
「あの絵はほんとどうしたらあんな絵が書けるんだろうなって。絵を描いているだけのページもある」
香川県から引っ越してきた結愛ちゃんは1月から目黒区に住み始めました。絵をいつ書いたかは分かっていません。
子どもの心理に詳しい専門家は謝罪の言葉とともに記された絵の意味についてある願いが込められていたのではないかと推測します。
「おそらく文章と一緒に自分がこれを謝っているということを表していたか。何人か絵が書かれていたのはもしかしたらお友達と遊びたいというそんな願いも中に入っていのかもしれない」
引っ越してきたばかりのなじみのない東京…
朝4時に起きて電球も暖房器具も無い中で生活を続けた結愛ちゃんの願い…。描いた絵に込められた意味を直接、尋ねる機会はもうありません。