太陽は西に沈み、月は東から昇る。
そんな当たり前のことが、これほど美しいとは。
「映像と音楽で巡る奈良」6月公演
【出演者情報】
2024年6月9日(日)
奈良公園バスターミナルレクチャーホール
開場13時30分
開演14時
大人3,000円、学生500円
全席指定、当日清算
第一部:ならどっとFM「岡本彰夫の奈良、奥の奥」公開収録
対談:岡本彰夫、真砂秀朗
司会:中川直子
第二部:映像詩x真砂秀朗
映像:保山耕一
ネイティブフルート:真砂秀朗
ピアノ:稲垣雅紀
クリスタルボウル:山口泰
朗読:上本京子
フィナーレ
歌:大垣知哉
歌:檜垣里枝子
歌:小薮由紀子
ギター:牧野由希子
バイオリン:秦進一
ピアノ:すみかおり
アルトサックス:在間一輝
ウェブ申し込み
https://event.nara.jp/sp/jun
問い合わせ、3名様以上のお申し込みはメールにて承ります。
[email protected]
【映像作家の日記】
関西テレビにダジャレが売りの気象予報士がいる。
前日の予報では、傘が必要だと、そんな予報だった。
でも、その日の夕焼け空を見れば、明日が雨などとは信じられない。
解説では日本海側の高気圧が弱く、太平洋の前線が北上するので、曇り〜雨の予報だった。
今の気象予報士は、個人の予報ではなく、気象データからコンピューターによって出された予報結果を伝えているに過ぎない。
でも、このダジャレ気象予報士は、たびたび個人の予報を主張し、微妙にニュアンスを変えてくることが多い。「予報では曇りであっても、雨が降ると思う」そんな感じで自己主張してくる。そして、これまでにもそんなことが何度もあり、大方その予報は見事に外れているというのが私の印象。それでもダジャレ気象予報士は、明日は雨の可能性が高いと自信満々に解説していた。
私は空を見上げ、その予報は絶対に外れると確信していた。
私にとって満月が撮影出来ないのは、1日の予定をすべて変更するほどに重要なことなのだ。
空を見れば明日に雨が降らないことは確実だった。それほど分かりやすい予報が簡単な空だった。
私は40年間、毎日毎日明日の天気を気にしながら生きて来た。
ロケカメラマンにとって明日明後日の天気は仕事の上でとても重要なのだ。天気予報は私の仕事にとって生命線。外ればお金と時間を無駄にしてしまう。
例えば大型クレーンカメラで撮影する予定があるとする。雨なら中止。多くのスタッフと高額な機材費が必要。前日のキャンセル料は100%。晴れの天気予報を信じてロケを決定し、雨が降って中止になれば、全く無駄なお金を失うことになる。制作費は決まっているので、作品全体のクオリティは間違いなく落ちる。
ロケカメラマンは天にもスタッフを持たなけばならない。
私が晴れ男だと言われているのは偶然ではない。空を見て天気が分かる、それだけのこと。40年も空を見続けていれば、1週間後の天気は分からなくても明日の天気はほぼ的中する。その能力があるからこそ、ずっとフリーランスとして生き残って来たのである。
ダジャレを考える暇があったら、空を見て欲しい。
天気は五感で予報するもの。PCの画面に答えなどない。
空を見て明日の天気が分からないのなら、一生同じところをグルグル回っているだけ。天気予報が外れるとどれだけの人に影響を与えるのか、想像して欲しい。そして、すべての人が晴れを望んでいるわけではない。雨を待っている人もいるのだ。晴れが正義で雨が悪、一体何時代の感覚なのだろうか。今のテレビの天気予報なら下駄を投げた方が的中率は高いのかも。すべての答えは空にある。