永井荷風作「夏姿」の全文朗読です。1時間ちょっとになります。
1908年の「ふらんす物語」「歓楽」と同様1915年発表のこの作品も発禁処分を受けています。
ただ「歓楽」があくまで文学者の煩悶を描くのに対してこの作品はあくまで明るく、最後に「落ち」までついていて、できるだけ明るく屈託なく読むのが正解だろうと思い、そのつもりで朗読しています。
ちょうど対華21カ条の時代で、日本全体が少し調子に乗り過ぎていた時代だったのかもしれません。
※今後、荷風の四畳半も読んでみたいのですが、発禁本で著者未確定の本の著作権というのはどうなっているのでしょう?もし詳しい方がおられたらお教えください。