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吉川英治『柳生月影抄』新居祐一朗読のオーディオブック

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#青空文庫 の #吉川英治 の #オーディオブック 作品(#朗読:#新居祐一)です。 #サウンド図書館 キクボンで無料配信中のオーディオブックを現在公開中です。 ジャンル:推理・ミステリ・サスペンス・ホラー オーディオブックサービスのキクボン!は以下URLから https://kikubon.jp/ 著者: #吉川英治 朗読: 新居祐一 ジャンル:歴史・時代小説 【内容紹介】 吉川英治による歴史小説 紺屋の干し場には、もう朝の薄陽が映している。 干瓢のように懸け並べた無数の白い布、花色の布、紅い模様のある布などが、裏町の裏から秋の空に、高々と揺れていた。 「そんな身装で、近所の人目につく。――お駒、もういい、家に這入っておれというに」 又十郎宗冬は、叱るように、後から尾いて来る彼女へいったが、お駒は、 「そこまで」 と、いつもの癖のように、妾宅の露地から小走りに――ゆうべの寝髪のまま――往来の角まで彼を送って出た。 そして又十郎が、振向きもせず急ぐ背へ、 「よござんすか。待っていますよ。――あさってですよ。あさってまた」 と、露地の陰から、二度もいった。 ――浅ましい! 又十郎は、ぞっとするほど、その時は厭な気もちに襲われるのだった。あさってまた、この露地の家へ来るのかと思うだけでも、負担であった。 ※今日からすると不適切な表現が含まれる可能性があります、作品の時代背景と著者の意図を尊重し、そのままの形で配信いたします。

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