(籐椅子)籐で編み上げられたローチェアは新潟県長岡市の職人さんの手によるもの。蒸気で籐を加熱し曲げ伸ばしてていきます。これで成形したものを金具で留めていき、土台を制作。ここから細やかな編みの作業が始まります。籐は乾くと形が変わるのでそれを計算に入れながら。全体に編み上げられた籐椅子は座り心地がよさそうですね。
(花かんざし)銀糸が出てきましたよ、これを針金に巻き付けて花弁の飾りに。そして絹の羽二重、凝った細工のできる非常に薄いものだそうです。これを花びらに、花弁の飾りを組み合わせ、色とりどりの花かんざしが完成していきます。
(ガラスドーム)スカイツリーのおひざ元、東京・江東区のガラス製作所で繰り広げられるのは、「動」の職人技。特大のガラスドームを一気に製作するために、チーム一丸となって取り組みます。強烈な熱で溶かされた原型を窯から取り出した瞬間から飛び交う、緊張感あふれる声。息を吹き込む、団扇をあおいで冷やす、サイズを確認する、それぞれが過不足なく仕事を進めていきます。
(截金)京都・上京区で繰り広げられるのは、細やかな「静」の職人技。「截金(きりかね)」と呼ばれる装飾は、0.1~0.5ミリに裁断された極細の金ぱくを用います。膠(にかわ)を接着剤に、わずかずつ筆を動かして曲線を描いていくのは、息詰まる作業。
(銀器)トンテンカンテン槌の音。東京・台東区で製作される銀器。切り抜いた銀の板を熱で柔らかくし、「あて金」と言われる道具を支えに木づちでたたいて成形していきます。さらに金づちに持ち替えて。一打一打心を込めて、何万回と叩くそうです。さらに小さな金づちで装飾を、これまた叩いて作ります。出来上がるのは美しいぐい飲み。
(組子細工)東京・江戸川区では木を削る音。美しい組子細工を製作します。薄いヒノキの板を何枚も束ねて一枚の板状に。そこにノミで溝を作ります。バラした薄い板を複雑な模様に組み上げ、建具などにはめ込んで完成。
(琴の糸)京都市。琴の弦をつくる様子に密着しました。まずは絹糸を機械にセット。まっすぐのばしてから撚りをかけ、糸を強くします。お湯に赤と黄色の染料を投入。そこへ撚りをっかけた糸を浸します。そして登場したのはスライスした餅、溶かして糊にしたものを糸にかけ、さらに強度を増します。ここからが最も大事な工程、3人がかりで糸を伸ばし切ります。「いい音が出たよ」という声を聞くと嬉しい、糸のように長く長く作っていきたいそうです。
(経木)群馬県桐生市。食品の包装材である「経木」を作る職人さんがいます。材料はアカマツ。抗菌作用があり、適度に水分を吸うため食品の包装に適しているそうです。木を専用の機械にセット。薄さ0.18ミリに削ります。薄さのため端が丸まった木をまっすぐに整えていきます。水分が乾くまでの数分が勝負です。こうして作られた経木は、東京の割烹料理店でアナゴの煮つけを作るときに重宝するそうです。
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